126 ページ17
.
.
体育館からは外からでも聞こえるほどのボール音が響いていた
俺達が入ると一斉にその場にいた合宿チームがこちらを向き挨拶をする
礼儀正しいのはスポーツマンに大切なことだ、うんうん
「A、今日はこっちのチームに入るのか?」
若利が俺に聞く
俺は監督に目を向けると
「…あちらのチームです」
あ、顎で指示された…
第二の人生初めてですよ…
すると若利は少し顔を曇らせる
「…そうか」
「あれれ、寂しいんだァー???」
天童が突っかかる、うわ、またこいつか
若利の周りをくるくると回りながら煽る
なんかウケる
「…寂しい、か、そうかもしれないな」
「…ンッ！？」
顔に熱が集まる
この子またなんか余計なこと言ったよ??
はぁあああ、と俺は若利の近くへ行き、屈めと言う
若利は素直に俺と身長を合わせて屈む
なんか、自分で言ったくせに身長差でイラッとした
「俺も、寂しいから」
そう言って俺は山形のいる方へ走った
.
.
.
「わァー、内容聞こえなかったけどとりあえずなんかすごいこと言われたんダネー」
若利クンの顔を見ればわかる
とんでもないくらい顔が緩んでいる
いや、俺みたいにニコニコしてるんじゃなくてね
表現が困る、とりあえず若利クンは笑っている
いつもの堅物顔はどこいったのか
怪童の名はどこいったのか
「あ、おチビ」
「…」
烏野の10番がモップを持って立っているのが見えた
若利クンもその言葉に反応していつもの顔に戻る
存在に少し違和感があった、目が
目があの時の試合の目だった
.
.
本当に
「…気持ち悪いね」
「…」
.
.
.
「ああ、嫌だ」
.
若利クンのその言葉に偽りは無かったと思う
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 977人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
覇月@ILOVE 青峰＆リクオ(プロフ) - 頑張ってください!!応援してます!! (2017年4月5日 21時) (
レス) id: ce7c31f5ec (このIDを非表示/違反報告)
衣屋 - 牛島若利好きなので嬉しいです！番外編楽しみです！ (2017年4月3日 23時) (レス) id: a4f5ca556f (このIDを非表示/違反報告)
琉果 - 番外編楽しみにしてます！ (2017年3月31日 10時) (レス) id: 04146746f4 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 番外編読みたいです書いてくださいお願いします (2017年3月30日 19時) (レス) id: b5f3f1aed9 (このIDを非表示/違反報告)
零優 - 番外編を書いて欲しいです！お願いします！！ (2017年3月30日 13時) (レス) id: 82ad37b468 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：騎虎 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/mkf0gl
作成日時：2017年3月20日 21時
