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 『え、あ、え?』


 急に目の前に現れた岩本さんに


 衝撃を隠しきれない


岩「ごめん、俺怖いよな

  見た目こんなだし」


 岩本さんは私があからさまに


 動揺しているのを勘違いしたみたい


 確かにコワモテではあるけど


 『ぜんぜんです

  ありがとうございます』


岩「よかった(笑)

  とりあえず、あそこのベンチ座ろっか」

 
 『そ、うですね』


 立ち上がろうと体を起こしたら





 『わっ』









岩「あぶな」


 足に力が入らなくて


 フラッと倒れそうになったところを


 ガシっと支えてくれた


 『すみません、、、』


岩「ん」









 ベンチに座るまで優しく支えてくれた


 岩本さんも横に座って


 さっきのペットボトルを渡してくれる


岩「水、いっぱい飲んで」


 『はい』








 一気に半分くらい飲んだ


 少しずつ体がスーッとしていくのがわかる



岩「体のアルコールを

  薄めないとしんどいままだから」


 『そうなんですね』


 知らなかった







岩「、、、もしかして初めて酒飲んだの?」


 『初めて飲みました』


 っていうか飲まされたに近い


岩「初めてなのにこんなになるまで

  飲んだらダメじゃん(笑)」


 『、、、ですよね(笑)』


岩「じゃあ20歳か、若いな」


 『、、、、、』


 18歳なんだけど


 岩本さんに嘘つくのやだな









 『、、、、、18です』


岩「マジ?」


 目を見開いて私を見る


 『マジです』


岩「この時間まで

  遊んでたの?」


 今何時なんだろう


 電灯に照らされた公園の


 大きな時計をみると2時になろうとしていた


 『、、、何してたんでしょうね(笑)』


 キャバ帰りですなんて言いたくないから


 はぐらかしたけど









岩「さっきから思ってたけど

  酒とタバコと香水と

  男物の香水の匂いがすんげーするんだよね

  水商売でもやってる?」


 『、、、』


 岩本さんは鋭いです


 

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作者名:あぼかど | 作成日時:2020年1月22日 18時

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