自粛生活の出来事

＊ ページ20

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(やっぱり.....持ってたんだな.....)


「あ、あの....ごめ「いいよ」

Aの謝罪の言葉を遮って俺は続けた


「誰にだって間違いとかあるしさ、何か零したかなんかは知らねぇけど、それでもそれ以上はなんも言わなくていいよ、怒んないし......服も捨てていいよ」


「え、ちがっ！！」

「いやいや、ほんと大丈夫だから！Aも疲れてたんだろ」

「違うの！！」
急に大きな声を出したA


その声の大きさにビックリして画面から顔をひくと
Aは下唇を噛み締めてて
目線は泳いでるし


それでいて、だんだん顔が赤くなってきて
俺の服をギュッと握ったと思ったら
「..........みつの匂いがするの」









................は？









......................................は？(2回目)









...........えっとー−−−






「さ、最初はクリーニングに出そうと思ったの！！で、でも触ったらみつの匂いがして.....今さ....個別で洗濯してるし、消毒もするから部屋の中でも、みつの匂いがあんまり感じられなくて.....だからつい......お部屋に持っていっちゃって........みつに抱きしめてもらってる時みたいな安心感あって........」



顔真っ赤にしながら
何言い出すんだと思ったら.....


「ちょっ／／／／」


なんちゅう爆弾発言してんだうちの彼女は／／


「そ、それで10日以上もAの部屋にあるわけ？」


コクンと頷くA
まだ俺の目は見てくれなくて
俺の服は所々シワが見える


「でも、さすがに俺の匂いなくね？」


「うん......そうなんだけど、、毎日抱きしめてたら、今度は離しがたくなっちゃって(笑)」






まさか俺の服に俺が嫉妬する日が来ようとは.....






「A、今すぐその服没収だから」

「えっ！？やだ！」

「やだじゃねーわ!!!」
自分の服に嫉妬してる俺の身にもなれって




結局、Aが翌日にクリーニングに出して
今度こそ伝票を見せてくれたから
出したことは間違いなかった


その時のAの顔、、
子どもが大切なオモチャ奪われたってくらい
拗ねた顔してて




ニヤケちゃう俺はSなのか(笑)







でもそんなAも可愛いから
それから数日して、Aの帰ってくるタイミングを狙って俺の服をソファにかけておいた






翌日にはなくなってたから
どこかの可愛い泥棒が盗んでいったのかもしれない








Fin

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