sideK... ページ6
(sideK...)
俺は超絶寝起きが悪い
そうマジで悪い(笑)
でも今朝は目を覚ますと彼女の柔らかい髪が目に映る
右腕を彼女の首下に入れて
左腕を腰に回す
(....やらけぇ)
昨日の....正確には今日だけど
夜を思い出して顔がニヤける
・・・こんな顔、マジで見られたくないけど
今の幸せを噛みしめて
もう少し寝ようとさらに彼女の身体を抱きしめた
***12:00***
北「・・・んん〜〜」
目を覚ますと彼女の姿はなくて
リビングから物音が聞こえるから
先に起きて色々家事をしてくれてるんだろうなって
ほんと、ありがたいよ
彼女も仕事して、残業だってあるのに
こうやって甲斐甲斐しく俺の世話もやいてくれて
・・早く結婚してぇな〜
なんて言えないことを思ってた
俺の同級生とか、もう結婚してる人が大半だし
子どももいるし
普通の生活してたらきっと俺も好きな人と結婚して
子どもがいて
休日は昼まで寝ちゃう俺を奥さんがプンスカしながら
「早く起きて!!」って起こしたり
なんなら子どもに乗っかられて
「ぱぱーーおーきーてー!!」
とかやられてんじゃないかなって
そんな幸せがあったのかもしれない・・・
でも今の仕事についたことを後悔はしてないし
味わうことのできない世界を知ることができてる
・・・彼女にも会えなかったかもしれない・・・
***
彼女との出会いはそれこそアイドルとしての仕事だった
滅多に一目惚れすることがない俺
彼女は俺のファンだった
だからか、観覧とか舞台とかよく来てて
さすがに何度も見かけると顔を覚えるわけ
そんなある日
仕事で行った場所に彼女がいた
彼女も俺が来ることなんて知らなかったみたいで
すごく驚いてたけれど
何度か見かけたことがある彼女に
自然と声をかけていた
マネにバレないように連絡先を聞いて
家に帰ってから連絡したっけ
話しているうちに結構俺と好きな物とか合うな〜って
好きになるのに時間はいらなかった
そして今・・・バレないように付き合って
薮を使って一緒に過ごしてること誤魔化して
・・・・ファンの皆には悪いけどさ
そうでもしないと俺らの仕事に
プライベートなんてあってないようなもんだから......
順調に過ごしてた・・・・はずだったんだ
彼女に出会うまでは
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作者名:Tom | 作成日時:2020年4月11日 23時