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4:00PM ページ12

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夕暮れが好き



なんか陽が沈んでいくのはどこか寂しさもあるけど



明日のために消える儚さ



いつも思う





______"明日のためにありがとう"って




部活をしてない私は



弟の迎えに行って



河川敷を手を繋いで歩く



それが毎日の日課で



「お姉ちゃん、今日のご飯はなぁに?」



「うーん、、浩光は何食べたい?」



「ハンバーグ!!!」



「またぁ?こないだもハンバーグだったでしょ」



「だって、お姉ちゃんの作るハンバーグ美味しいんだもん」



「ふふふ、ありがとう」



可愛い弟の浩光。


ちっさな手を握りしめて歩いていくと


いつも同じ時間に同じ場所に座ってぼんやりしてる男の人...


「...あっ!宏光君!!!」


「えっ?・・ちょっ!浩光??」



いきなり繋いでた手を解いて走り出した浩光。



と、走ってくる浩光に気づいてこちらを向いた男の人



途端に、柔らかい笑顔を浩光に向けてて






____ドクン




えっ?なに、ドクンって・・・・




浩光は嬉しそうに男の人に頭を撫でられてて



いつ仲良くなったんだか不思議に思っていたら





「あっ、こんにちは」


と、また笑顔を向けてくれた




その笑顔が夕焼けのオレンジと重なって



すごくカッコよくて、でも美しくもあって



目がそられせないでいると



「ぷっっ、そんなに見つめられると照れんだけど」



って笑ってて




「ん、あっ!すみません。あの・・・」



「あぁ、僕は浩光君と同じで宏光って言います」



と自己紹介してくれた
浩光が昼間幼稚園でお散歩してる時に話しかけたらしい


え?昼間もここにいるの?って疑問が浮かんでいたら




「宏光君ね、お歌上手なんだよ」



って目をキラキラさせながら言う浩光



「すみません、うちの弟がご迷惑おかけして」



「いいえ、いつも癒されてますよ....」




ってまた優しく笑うから



なんでかな、この人のことが知りたいって思っちゃう




「浩光ー、またな」



って浩光の頭を撫でて



「じゃあ、また。Aちゃん」




って教えてもいない名前を呼ばれて




____ドクン、ドクン




いや、さっき話したばかり.......




ニヤって方口角をあげて笑う顔に
また釘付けになった








陽が沈んでいく河川敷で




思うのは明日彼に会えるかどうか





明日が来て欲しいと思う私は




やっぱり思う





"明日のためにありがとう"と






16:32p.m

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作者名:tom | 作成日時:2020年7月4日 22時

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