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夕暮れが好き
なんか陽が沈んでいくのはどこか寂しさもあるけど
明日のために消える儚さ
いつも思う
______"明日のためにありがとう"って
部活をしてない私は
弟の迎えに行って
河川敷を手を繋いで歩く
それが毎日の日課で
「お姉ちゃん、今日のご飯はなぁに?」
「うーん、、浩光は何食べたい?」
「ハンバーグ!!!」
「またぁ?こないだもハンバーグだったでしょ」
「だって、お姉ちゃんの作るハンバーグ美味しいんだもん」
「ふふふ、ありがとう」
可愛い弟の浩光。
ちっさな手を握りしめて歩いていくと
いつも同じ時間に同じ場所に座ってぼんやりしてる男の人...
「...あっ!宏光君!!!」
「えっ?・・ちょっ!浩光??」
いきなり繋いでた手を解いて走り出した浩光。
と、走ってくる浩光に気づいてこちらを向いた男の人
途端に、柔らかい笑顔を浩光に向けてて
____ドクン
えっ?なに、ドクンって・・・・
浩光は嬉しそうに男の人に頭を撫でられてて
いつ仲良くなったんだか不思議に思っていたら
「あっ、こんにちは」
と、また笑顔を向けてくれた
その笑顔が夕焼けのオレンジと重なって
すごくカッコよくて、でも美しくもあって
目がそられせないでいると
「ぷっっ、そんなに見つめられると照れんだけど」
って笑ってて
「ん、あっ!すみません。あの・・・」
「あぁ、僕は浩光君と同じで宏光って言います」
と自己紹介してくれた
浩光が昼間幼稚園でお散歩してる時に話しかけたらしい
え?昼間もここにいるの?って疑問が浮かんでいたら
「宏光君ね、お歌上手なんだよ」
って目をキラキラさせながら言う浩光
「すみません、うちの弟がご迷惑おかけして」
「いいえ、いつも癒されてますよ....」
ってまた優しく笑うから
なんでかな、この人のことが知りたいって思っちゃう
「浩光ー、またな」
って浩光の頭を撫でて
「じゃあ、また。Aちゃん」
って教えてもいない名前を呼ばれて
____ドクン、ドクン
いや、さっき話したばかり.......
ニヤって方口角をあげて笑う顔に
また釘付けになった
陽が沈んでいく河川敷で
思うのは明日彼に会えるかどうか
明日が来て欲しいと思う私は
やっぱり思う
"明日のためにありがとう"と
16:32p.m
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作者名:tom | 作成日時:2020年7月4日 22時