04 お姫様 ページ4
『春に怒れた』
始「…ついでに俺もな」
大きくため息をついた王様…あ、始は着替えを済ませていた。わたしは春に引きずられるようにして、部屋に戻されて春がわたしの準備を手伝ってくれた。終わってから猛ダッシュで始の部屋を訪れていた。
始「全く、お前がネグジェリで俺の部屋に来るからいけないんだぞ」
『…ドレスなんて1人じゃ着替えられないもーん。駆はいないし…』
始「駆はまだ帰って来てなかったのか…」
瞳を閉じて始がぼんやりと呟いた。彼の力が満遍なく届いている黒兎の王国は今日も平和だ。平和すぎて…
始「おい、寝るな」
ベッドに腰をかけると自動的に体が傾いてあと少しで眠れる…というところで始に腕を掴まれた。
始「ったく、起きろ」
『…会議中は新と外で遊んでていいの？』
始「もちろんダメだ。お前は…そうだな、春の隣に座ってろ。いい子にできるな？」
『…何も聞こえなかったな〜』
始「お前の耳は飾りか？」
始がグイグイと耳を引っ張ってくる。これそれなりに痛いんだよなあ…なんて思いながら『会議、ちゃんとお話聞くので始隣にさせてください』とお願いをした。ため息と一緒に「…わかってる」という優しい言葉が返ってきて、やっぱり始は優しい。
『ねぇ、始？』
始「なんだ？」
『…なんでもない！行こう！』
始の手を引っ張っていく。どこにみんながいるかな？今日は何があるのかな？なんて楽しいことだけを考えていた。
言いかけた言葉は…まだ確証もなかったから口を閉じた。わたしの能力…【世界の鍵】が反対の世界から開こうとしている。でも、嫌な感じは一つもない。
始「おい、そんなに引っ張ると転ぶぞ」
『え？そんなことな…って、あ』
気づいた時には遅かった。花壇に足をとられて前のめりになって、あー…またドレス着替えなきゃと…
始「…危なっかしいな」
『…ごめんなさい』
転ぶ前に始手を引いてくれてわたしはどうにか助かった。
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衣里(プロフ) - 初めまして、全作品読ませて頂きました、懐かしくて涙が出てきちゃいました、紅縁、スクレボ、サバコレぜひとも書いて欲しいです。これからも頑張ってください (2019年10月6日 7時) (
レス) id: a37957c804 (このIDを非表示/違反報告)
mel(プロフ) - みほさん» ありがとうございます。機会があれば書いてみたいなと思っていますが、円盤が出てからになるかと思います。申し訳ございません。 (2018年11月25日 19時) (レス) id: cd9818e417 (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく読ませていただいてます。紅縁のストーリーを小説化してください。 (2018年11月24日 20時) (レス) id: 40d86cc87b (このIDを非表示/違反報告)
mel(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！更新はゆっくりですがまた遊びに来てくださると嬉しいです！お待ちしております。 (2018年9月22日 17時) (レス) id: cd9818e417 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - melさんの作品全部大好きです。また新作の更新常に楽しみにしてます!!無理せず頑張って下さい! (2018年9月20日 23時) (携帯から) (レス) id: 11be993efd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mel | 作成日時：2018年7月30日 23時
