【 ツキウタ。】24時間シュンデレラ

ハロウィンナイト ページ38

隼「やっぱり白ウサギ…僕に似合うね」




わたしは唖然とした。あの日決めた仮装が…まさか本当にそのまま着ることになるとは思えなかったからだ。目の前の隼は白ウサギの仮装を着こなしている。白い似合う。悔しいけど可愛い。




隼「お姫様のアリスも可愛いね。僕たちはワンダーランドの住人だね」


『…そ、そうですね』


隼「おや、お姫様？いや…今日はアリスだね。カチューシャ曲がってるよ？」




わたしも見事に隼が勝手に注文したアリスの仮装を着せられていて、かつウィッグにカラコンという完全体な仮装をすることになってしまった。




隼「ほら、アリス？こっちにおいで？」




可愛い。白田と並べたい。白くてふわふわの耳をつけた大男をわたしは可愛いと思ってしまっている。




『自分で直す…』


隼「だめだよ。僕に直させて？」




わたしの目線まで膝を曲げてくれて、カチューシャを見てくれる。白くて可愛いウサギはわたしと目が合うと嬉しそうに笑った。




隼「キスしよっか」


『ええええ？』


隼「こんなに近くにAがいるのに…キスしないなんて僕にはできないからね」




そう言って隼はわたしの唇にキスをした。ちゅっと小さいリップ音がして、また少しだけわたしの鼓動が速くなる。




隼「アリスは可愛いね」




そう言ってもう一度唇を重ねる。そんなやりとりが何回も続いてしまった。





◎





海「隼とAは？」


郁「あ、涙が見に行ってます！」


海「了解」


夜「あ、涙！隼さんたち部屋にいた？」


涙「うん。隼がAにキスしまくってた」


陽「何やってんだアイツ…」

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