サボりとメロンソーダ【zm】 (ページ4)

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3本目ページ4

担任の先生の挨拶の後、クラスの人達が自己紹介をしていく。着々と私の番が近づいてきているなぁなんて考えながら外の桜を見た。

「...次、柊」

「あ、はい」

椅子からを後ろに下げて立ち上がり、クラスの人達へ視線を向けるフリをする。

「柊Aです、甘い物が好きです。よろしくお願いしまぁす」

変に浮かないように、変に目立たないように。
私は平凡に生きていきたい。だってめんどくさいから。
ぺこりと一礼してから着席する。
あー、なんか緊張した。

「次は横に...鳥井か。
...ん？鳥井は？......まぁいい。次、...」

鳥井さんって人いないんだ。隣の席だけどまぁ関係ないでしょ。
机の中にこっそり隠したスマホをチラ見してまた外を見る。
今日ばいい天気だし、何かいい事起こるといいなぁ。漫画みたいにイケメンと出会っちゃったりして...なんて。
風に飛ばされる桜の花びらを眺めながら、1ミクロンも興味がないクラスの人達の終わらない自己紹介を聞き流した。