もう恋なんてしないと決めたのに。

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Aside





永瀬くんが、家に来た。









正直言うと、今は誰とも会いたくなかった。






てか、毎日誰とも会いたくない。









そして、永瀬くんは、意味深なことを言い残し、




帰っていった。









『メアド…か。』









男子とメアド交換なんて、あの時ぶり。









…はぁ。また考えちゃった。








もう、忘れようって決めたのに。









さっきテレビで見ちゃったから、




頭の中にあなたの姿が焼きつく。







もう、考えるのはやめよ。









元々、人に興味はない。






それは、何にだって。







動物を見て「かわいい！」なんて思わないし、








普通の女子が好きそうな物も、私から見たら



「どこがかわいいんだろう？」




そんな感じだった。









だから、女子からは、すごく嫌われてた。






逆に、男子からは結構好かれてた。









自分で言うのもなんだけど、






私はブサイクなほうじゃない。









そんな訳で、告白とかも数十回された。









だけど、1人を除いて私は全員振った。






その1人が、紫耀。









別に、紫耀のことなんて何とも思ってなかった。








だけど、私はお試しで付き合ったんだ。









それからは、毎日が楽しかった。








こんな性格の私のことを、








紫「Aの性格、可愛いなぁ〜♪」






って言ってくれた。









そのおかげで、その時の私は性格が違ったと思う。



ちょっと、優しかったんじゃないかな。









私が女子に酷いことを言われた時は、







紫「お前らなんかにAの良さは分からんねん。」






って言って、抱き締めてくれた。






そんな紫耀に、どんどん惹かれてった。









だけど、神様は残酷だ。









紫耀が、海外に留学する、という話が出た。









そんなん、嘘だと思ってた。





だけど…





紫「A、俺…









*









*









*









*









*









海外に留学するわ。」

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