もう恋なんてしないと決めたのに。

twenty-nine ページ30

Aside









廉とデートしてから数日経ったある日。









『風邪引いた…ゴホッ、ゴホッ。』









見事に、風邪引きました。









学校は、さすがに休んだ。









廉とかに移しちゃったら迷惑だし。









ピロンッ









メールの受信音が鳴った。









廉からで、ちょっと期待した自分。









「もしかしたら、看病しに来てくれるの…？」








って。









でも、内容は全然違って。









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ごめん、今日看病出来ひん！






ちょっと用事が入ってもーた…泣




風邪、お大事にな！



廉より






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まぁ、そんなもんか。






幸せすぎて、私は高望みをしすぎたみたいだ。









ピーンポーン









家のインターホンが、鳴った。









？「A、居る？」









『私ですけど…あ、あの…どちら様ですか？』









？「説明するから！ちょっと、顔見してよ。」









インターホン越しで話すのが、嫌だったみたい。









私は、ゆっくりドアを開けた。









？「どーも。覚えてる？」









そう言われるけど、なんにも認識がない。









思い出そうとすると、ただ頭が痛くなるだけ。









『ごめんなさい…分かりません。』









？「まぁ、当たり前か。笑







だって、あなたに








・








ひっどーいこと、してたんだからね。」









どういうこと…？









私の頭は、余計に痛くなるばかり。









？「私はね、あなたの








・







・








・









・









母親よ。」

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