検索窓
今日:20 hit、昨日:2 hit、合計:39,572 hit

拘束 ページ6

「も〜、坂田銀時さん遅いですよぉ〜」




前でAが軽やかにぴょんぴょん跳ねている。
これ持ってて普通に歩けたAが信じらんねェ。

「早く〜」と、どんどん先に進んでいくAの足が、唐突に止まった。
その眼はある路地を見つめて、固まっている。


___いや見えてんのかわかんねェけど。




「おら、さっさと歩け!!」


「ひッ……、やめてくださ…ッ」



Aの見つめている路地から役人に引きずられるように現れたのは、まだあどけない少女。

その少女は、手で目を覆っていた。



(桃花眼、か)




最近、さらに強化された『桃花眼』を持つ人の迫害。

少女の目から手が離されて、彼女の眼が露わになる。

瞳の色は桃の色で、他の人とは少し違う切れ長の眼の形。そして、長いまつ毛。
その切れ長の目からは、妖艶の2文字が思い浮かぶ。

その少女は、車に無理やり乗せられ、どこかへ連れていかれてしまった。
それを見ていた人は、哀れむも役人を責めるもなく。

『 桃花眼なんて、 』
という言葉がひそひそとあちこちで聞こえた。




「…………何で、」


「あァ?」




やっとのことAに追いつき、リュックを下ろすと、握るAの拳がキツくなっているのに気がついた。

でも、ふーっと息を吐いて、Aはこちらを向いて笑ってみせた。




「あの子、まだ小さいのに何で連れて行かれないとダメなんですかね」



政府も酷いことするよなぁ、とAは再び歩き始め、

「いてっ!?」と電柱に激突していた。

アルバイト→←お荷物



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (50 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
54人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 坂田銀時
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

よぞら(プロフ) - はじめまして!今更ながら、読ませていただきました!最後の最後で、実は、、という終わり方にすごくゾッとしました!素敵なお話をありがとうございました! (2022年9月8日 13時) (レス) @page40 id: ecb3bbe5b4 (このIDを非表示/違反報告)
まるち.(プロフ) - (^^)vさん» ありがとうございます! (2018年12月26日 1時) (レス) id: b503c86c9b (このIDを非表示/違反報告)
まるち.(プロフ) - みささん» ありがとうございます! そうですね、とうかがん、と読みます! 注釈をつけずにすみません;; (2018年12月26日 1時) (レス) id: b503c86c9b (このIDを非表示/違反報告)
(^^)v - 更新頑張って下さい。 (2018年12月25日 23時) (レス) id: 6fdf847faa (このIDを非表示/違反報告)
みさ - 面白いです!応援してます!桃花眼ってなんて読むんですか?とうかがん? (2018年12月25日 21時) (レス) id: 817345b6d9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まるち. | 作成日時:2017年11月10日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。