お荷物 ページ5
俺の後ろ、20mくらいをAがこけそうになりながらもちょこちょことついて来る。
(どんなメカニズムしてんだよあのアイマスク…)
着けてても前が見えるアイマスクなんて聞いたことがねェ。
もしかして勘で歩いている、とか…？
いや、まさかな。
「ちょ、うお、坂田銀時さん、ひゃあ！」
素っ頓狂な声と、ドスッという音で我に返った。
振り向くと、ド派手にこけたA。
「いてて、」と言いながらAは膝についた砂を払っていた。
Aは、やたらと多くの荷物を真選組から持ってきていた。
それのせいでAはさっきからコケまくっている。
「荷物貸せ。持ってやら」
「え、いや！！ 軽いんで！！！」
大丈夫です！と顔の前でブンブンと手を振るA。
(側からみたら登山者だぞ…)
Aの背負っているリュックは、まるで登山をする人が持っているようなゴツいモノ。
Aの華奢な身体じゃ支えきれないのは丸わかりだ。
息をついて、Aは立ち上がろうとした。が、再び「うおぉ！？」と転がった。
「ホラ、フラついてんじゃないの。銀さんに任せなさい」
「…じゃあ、お言葉に甘えて…」
渋々、といった様子でAは俺の差し出したにリュックを預けた。
すると、そのリュックからは考えられないような重量が俺の腕に伝わってきた。
これを、あの華奢な腕が支えてたなんて到底思えない。
「……Aチャン？ 何この重さ。
何入ってんの、怖いんだけど」
「アイマスクです」
「はァ！？」
「アイマスクです」
万事屋の新しいアルバイトは癖が強いようだ。
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よぞら(プロフ) - はじめまして！今更ながら、読ませていただきました！最後の最後で、実は、、という終わり方にすごくゾッとしました！素敵なお話をありがとうございました！ (2022年9月8日 13時) (
レス) @page40 id: ecb3bbe5b4 (このIDを非表示/違反報告)
まるち.(プロフ) - (^^)vさん» ありがとうございます！ (2018年12月26日 1時) (レス) id: b503c86c9b (このIDを非表示/違反報告)
まるち.(プロフ) - みささん» ありがとうございます！ そうですね、とうかがん、と読みます！ 注釈をつけずにすみません；； (2018年12月26日 1時) (レス) id: b503c86c9b (このIDを非表示/違反報告)
(^^)v - 更新頑張って下さい。 (2018年12月25日 23時) (レス) id: 6fdf847faa (このIDを非表示/違反報告)
みさ - 面白いです！応援してます！桃花眼ってなんて読むんですか？とうかがん？ (2018年12月25日 21時) (レス) id: 817345b6d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるち. | 作成日時：2017年11月10日 20時
