11月 ページ27
気温は先月より一段と低くなり、ウチにもコタツが早くも登場した。
神楽と俺は既に
「銀さん、神楽ちゃん、ほら、皆買い物行きますよ!」
「今日はお鍋するよー!」
新八とAは俺らをコタツから出そうとするが、その声は何ら意味を成さない。
コタツが、大好きだよーって離してくれない。コタツが悪いのだ。
「出ないねぇ」とAは呟き、ため息を吐く。
「新八さん、買い物がてらデート行っちゃいましょうか」
「えっ、えぇ!?」
からかうような口振りのAと、赤面して慌てる新八。
(ガキくせェ反応、)
なんて思いながらも、Aと新八の間に割って入った。
「しゃーねェ、俺が行く」
「え、銀時さん、コタツから出られるんですね」
「銀さんのことなんだと思ってんの、俺はやるときはやる男だからね、Aチャン」
へえ、と興味無さげに呟くAの頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
なんか、Aの頭は撫でやすい。
というより、撫でやすいのだ。
「……頭ぐしゃぐしゃなっちゃう」
にしても、俺だけ扱いが酷いと思う。
神楽が撫で回しても、「もう!」と軽く怒るくらいなのに。
俺が撫で回すと顔を伏せ、小さい声で文句を垂れる。
そんなあからさまに嫌われたら傷つくよ俺。
「お邪魔しまァ」
「沖田さん!」
玄関からかかった独特な口調に、Aがぐるりと身体をそちらへ向ける。
その行動だけで、Aの気持ちがひしひしと嫌でも伝わってきてしまう。
___Aは沖田に好意を寄せている。
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よぞら(プロフ) - はじめまして!今更ながら、読ませていただきました!最後の最後で、実は、、という終わり方にすごくゾッとしました!素敵なお話をありがとうございました! (2022年9月8日 13時) (レス) @page40 id: ecb3bbe5b4 (このIDを非表示/違反報告)
まるち.(プロフ) - (^^)vさん» ありがとうございます! (2018年12月26日 1時) (レス) id: b503c86c9b (このIDを非表示/違反報告)
まるち.(プロフ) - みささん» ありがとうございます! そうですね、とうかがん、と読みます! 注釈をつけずにすみません;; (2018年12月26日 1時) (レス) id: b503c86c9b (このIDを非表示/違反報告)
(^^)v - 更新頑張って下さい。 (2018年12月25日 23時) (レス) id: 6fdf847faa (このIDを非表示/違反報告)
みさ - 面白いです!応援してます!桃花眼ってなんて読むんですか?とうかがん? (2018年12月25日 21時) (レス) id: 817345b6d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まるち. | 作成日時:2017年11月10日 20時