検索窓
今日:33 hit、昨日:2 hit、合計:39,585 hit

11月 ページ27

気温は先月より一段と低くなり、ウチにもコタツが早くも登場した。

神楽と俺は既にヤツ(こたつ)の呪縛から抜け出せないでいた。




「銀さん、神楽ちゃん、ほら、皆買い物行きますよ!」


「今日はお鍋するよー!」




新八とAは俺らをコタツから出そうとするが、その声は何ら意味を成さない。

コタツが、大好きだよーって離してくれない。コタツが悪いのだ。


「出ないねぇ」とAは呟き、ため息を吐く。




「新八さん、買い物がてらデート行っちゃいましょうか」


「えっ、えぇ!?」




からかうような口振りのAと、赤面して慌てる新八。


(ガキくせェ反応、)

なんて思いながらも、Aと新八の間に割って入った。




「しゃーねェ、俺が行く」


「え、銀時さん、コタツから出られるんですね」


「銀さんのことなんだと思ってんの、俺はやるときはやる男だからね、Aチャン」




へえ、と興味無さげに呟くAの頭をぐしゃぐしゃと撫でた。

なんか、Aの頭は撫でやすい。
というより、撫でやすいのだ。




「……頭ぐしゃぐしゃなっちゃう」




にしても、俺だけ扱いが酷いと思う。
神楽が撫で回しても、「もう!」と軽く怒るくらいなのに。

俺が撫で回すと顔を伏せ、小さい声で文句を垂れる。


そんなあからさまに嫌われたら傷つくよ俺。




「お邪魔しまァ」


「沖田さん!」




玄関からかかった独特な口調に、Aがぐるりと身体をそちらへ向ける。

その行動だけで、Aの気持ちがひしひしと嫌でも伝わってきてしまう。







___Aは沖田に好意を寄せている。

林檎→←法律



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (50 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
54人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 坂田銀時
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

よぞら(プロフ) - はじめまして!今更ながら、読ませていただきました!最後の最後で、実は、、という終わり方にすごくゾッとしました!素敵なお話をありがとうございました! (2022年9月8日 13時) (レス) @page40 id: ecb3bbe5b4 (このIDを非表示/違反報告)
まるち.(プロフ) - (^^)vさん» ありがとうございます! (2018年12月26日 1時) (レス) id: b503c86c9b (このIDを非表示/違反報告)
まるち.(プロフ) - みささん» ありがとうございます! そうですね、とうかがん、と読みます! 注釈をつけずにすみません;; (2018年12月26日 1時) (レス) id: b503c86c9b (このIDを非表示/違反報告)
(^^)v - 更新頑張って下さい。 (2018年12月25日 23時) (レス) id: 6fdf847faa (このIDを非表示/違反報告)
みさ - 面白いです!応援してます!桃花眼ってなんて読むんですか?とうかがん? (2018年12月25日 21時) (レス) id: 817345b6d9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まるち. | 作成日時:2017年11月10日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。