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台所トーク ページ13

ゆっくり襖を開けると、いつの間にか神楽が帰っていたらしく、わいわいと台所でやっていた。

今がチャンスかもしれねェ、と抜き足差し足で玄関へと向かう。

新八も俺の後ろについて、ゆっくり歩んでゆく。
ちょうどソファーに差し掛かったところだった。




「Aは、恋しないアルか?」


「えっ、えぇ!?」




突拍子もない神楽の質問に、Aが手に持っていたらしい、皿を落とす音がした。
幸いにも、割れてはないようだ。




「やだ神楽ちゃん、何を聞くかと思えば」


「野郎2人は丁度居ないネ!
女子会、やってみたかったアル!」




皿をカチャカチャとする音の狭間から、Aの困った声が聞こえた。




「でも、私の話なんて面白くないですよ。

こんな得体の知れない私なんて、」



「いいじゃあないの、お嬢さん」



グヘグヘと笑いながら、神楽はAに詰め寄った。
皿を拾いながら、Aはため息をつく。




「________」




その言葉は、神楽を戸惑わせるには充分な言葉であり、少し離れた俺たちでも空気が冷たく、重くなるのを感じた。

直後に、「なぁんてね」とAが付け加えるように言い、その場の空気が変わる。




「…ぎ、銀さん、今のうちに…!」


「…おぉ、そうだな」




その空気に乗じて、俺は万事屋から抜け出した。


もしかしたら、俺の耳が可笑しかったのかもしれない。
俺の耳に届いたのは、その言葉だった。









「こんな、薄汚いガラクタなんかが、
価値あることしちゃいけないの」

屯所→←眼の感情



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よぞら(プロフ) - はじめまして!今更ながら、読ませていただきました!最後の最後で、実は、、という終わり方にすごくゾッとしました!素敵なお話をありがとうございました! (2022年9月8日 13時) (レス) @page40 id: ecb3bbe5b4 (このIDを非表示/違反報告)
まるち.(プロフ) - (^^)vさん» ありがとうございます! (2018年12月26日 1時) (レス) id: b503c86c9b (このIDを非表示/違反報告)
まるち.(プロフ) - みささん» ありがとうございます! そうですね、とうかがん、と読みます! 注釈をつけずにすみません;; (2018年12月26日 1時) (レス) id: b503c86c9b (このIDを非表示/違反報告)
(^^)v - 更新頑張って下さい。 (2018年12月25日 23時) (レス) id: 6fdf847faa (このIDを非表示/違反報告)
みさ - 面白いです!応援してます!桃花眼ってなんて読むんですか?とうかがん? (2018年12月25日 21時) (レス) id: 817345b6d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まるち. | 作成日時:2017年11月10日 20時

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