28*side M ページ28
*
りょうくんがAちゃんの所に行ってから一時間くらい経った頃、てつやがリビングへと降りてきた。なんで今日は起こしてくれないの〜なんて寝ぼけた声で言ってる。
「……あれ、りょうは？」
「てっちゃんおはよ。りょうくんはねーちょっと大事な急用で遅刻するってさ」
「大事な用事？」
「そう。もうそろそろ来るんじゃない」
「りょうが遅刻なんて珍しいね」
「それだけ大事な用事なんだよ」
てつやは、ふーんって言いながらソファに座ってパソコンをいじってる。
りょうくんとAちゃんどうなってるかな。Aちゃんは、りょうくんのこと好きなのは見てるだけでわかるし、りょうくんだってAちゃんのこと好きなはずなのになんであの二人付き合わないんだろうね。さっさと付き合えばいいのに。ま、そうなったらなったでてつやはちょっとだけかわいそうだけど。
そんなことを考えてるうちに、りょうくんがおまたせ遅れてごめんって言いながら入ってきた。後ろにはAちゃんもいる。
「てつや今起きてきたばっかりだから大丈夫だよ」
「それは寝すぎ」
「ほんとよく寝るよねてつや」
りょうくんと話してたら、てつやがAちゃんを見つけた。名前を呼びながら抱きついてる。あ、りょうくんに止められた。ドンマイ、てつや。
「はいはいりょうくん来たから撮影するよー」
てつやとゆめまるが撮影部屋に行って、僕とりょうくんとAちゃんが残ったリビング。
「Aちゃん、目真っ赤だね。りょうくんにたくさん泣かされた？」
「虫さん〜？その言い方俺がいじめたみたいじゃんやめてよ」
「虫さんにもご心配おかけしました」
「いいよ。りょうくんの心配が僕にうつっただけだから」
「虫さんやさしいね」
「やめてよ僕そういうキャラじゃないから」
真っ赤な目をしたAちゃんがにこにこ笑う。きっと色々解決したんでしょう。よかったよかった。
→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 149人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花(プロフ) - ななさん» 温かいお言葉ありがとうございます！拙い文章ではありますが、続けて書いていけるように頑張りたいと思います！ (2019年4月23日 23時) (
レス) id: 20c6cc5c87 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 初めまして！素敵な読み物ありがとうございます(*'▽'*)これからも作者さんのペースで投稿待ってます…！ (2019年4月22日 19時) (レス) id: 52db76b921 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花 | 作成日時：2019年4月13日 20時
