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第3夜 ページ3

柱合会議後。

御館様の傍に彼、朝霧涼雅は膝を着いていた。

夜も遅く、部屋の中を照らすのはたった1本の蝋燭のみ。
その蝋燭が2人を暖かく照らしている。

「おかえり、涼雅。」
「………この朝霧、只今帰還致しました。」

御館様はそっと朝霧の手に触れると、涙を流した。

「もう、他の剣士(こども)たちもそうだが、涼雅の顔を見れないのは寂しいものだよ。」

朝霧はその温もりを忘れぬようと己の手を御館様の手の上に重ねる。
なんの意味もないことは分かりきっている。
だが、そうせざるを得なかった。

「鬼舞辻とは、話せたかい?」
「……いいえ。会うことすら叶いませんでした。」
「そうか。」

重ねていた手を離し、御館様の涙を拭いながら、話を続ける朝霧は、一切表情を崩さなかった。

「私が、必ずこの負の連鎖を断ち切ってみせます。必ずや、この手で鬼舞辻無惨を_。」
「涼雅。」

御館様特有の、声で朝霧は静止する。

「無理はしなくていいのだよ。」
「いえ、鬼殺隊に入隊したその日から、生まれた時から、私はそのような運命なのです。」

朝霧の手の甲に重ねていた手を動かし、朝霧の頬を撫でると、もう一筋、御館様は涙を流した。

「涼雅。もし、君の言うその日が近いのであれば、私はもう長くはない。その時は、頼んだよ。」

「……御館様のご意向であれば俺は従います。」

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天麩羅 - わわわ更新されてるぅぅううう!! (2020年3月15日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
天麩羅 - わぁーーーぁああああ!面白いぃぃぃぃいいいい!更新頑張って下さいぃいい!! (2020年3月14日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
小坂谷 真夜(プロフ) - いおりさん» ありがとうございます。そのようなお言葉本当に嬉しい限りです。 (2020年2月1日 22時) (レス) id: 79a8fd2e1c (このIDを非表示/違反報告)
いおり - めっちゃどタイプの小説きたーーーっ、これからも期待して待ってます。更新頑張ってください (2020年1月12日 14時) (レス) id: bce55b4438 (このIDを非表示/違反報告)
小坂谷 真夜(プロフ) - mo4さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。 (2020年1月12日 13時) (レス) id: 79a8fd2e1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小坂谷 真夜 | 作者ホームページ:@lotus_1022  
作成日時:2019年9月9日 22時

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