FILE276:沖矢さんが… ページ34
『はぁ…』
まだ30分くらいしか経ってないけど、赤井さん大丈夫かな。赤井さんに限って犯人にどうこうされるとは思わないけど…。
「あ!いた!」
『え?』
遠くの方から走って来たのかだいぶ息が上がっている。
あれ?この人って…
『さっき声をかけて来た男の人の友人…?の方ですよね。どうされたんですか?そんなに急いで』
「お、落ち着いて聞いてください…!じ、実は貴女のお知り合いの方が怪我をして…!今救急車を呼んでいる所なんです!」
『えぇ!?怪我って…!』
あ、赤井さんが…?嘘!まさかそんな…!
『う、嘘ですよね?流石に…』
だって赤井さんジークンドーの使い手だし、そう簡単に怪
我をするわけ…。
「嘘じゃありませんよ!たまたま近くにいた俺に貴女を呼んできて欲しいって言われてここに戻って来たんです!ここで待っている筈だからって」
「早く行きますよ!早くしないと救急車が到着してしまうので!」
そう言われて男の人は私の腕を引っ張って走り出した。
『ちょ、ちょっと待って下さい!本当に怪我してるんですか!?』
よくよく考え見たらすごく怪しい。都合よく怪我をした沖矢さんの近くにいたりする?
「…貴女と一緒にいた人の名前、沖矢昴さんですよね?」
『え?』
私は驚いて立ち止まった。
私は赤井さんの事を沖矢さんと呼んでいるが一度も下の名前で呼んだことはない。
だからこの人が沖矢さんの下の名前を知る術は無いはず。…彼が教えない限りは。
と言う事はこの人が言っている事は事実なのだろう。
「分かっていただけましたか?」
『わ、分かりました!は、早く行かないと…!』
「走りますよ!」
『はいっ!』
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『あ、あの…救急車はどこに?』
さっきから歩き回ってるが一向に救急車も沖矢さんの姿も見えない。
そして遂に駐車場まで来てしまった。
「もしかしてもう行っちゃったのかも。俺達も追いかけようか。車あるんだ、それで病院まで行こう」
『え?あ、ちょっ』
そう言われてグイグイと車に乗せられそうになった時、ぐぁ!っという声と共に男が吹っ飛んでいた。
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もちもちアイスクリーム(プロフ) - え、めっちゃ最高でした!! (4月8日 12時) (レス) @page50 id: aa5605d5a8 (このIDを非表示/違反報告)
なみ太郎(プロフ) - karionさん» コメントありがとうございます(^。^)次回作は安室さんです!いろんな案が出過ぎているので悩み中…。割とキャラが病んでる描写が好きなのでキャラ崩壊ありかもです。 (5月11日 6時) (レス) id: bce4419484 (このIDを非表示/違反報告)
karion(プロフ) - 面白かったです!自分飽きるのが早いので最後まで読むことが少ないんですけど久しぶりに最後まで楽しく読む事が出来ました!次回作も楽しみです‼︎ (2023年4月30日 13時) (レス) @page49 id: d59aca9a13 (このIDを非表示/違反報告)
なみ太郎(プロフ) - えくれあさん» ありがとうございます!最終回の終わり方は一話の時から決めてたのでやっとって感じです!次回作も頑張ります! (2022年5月1日 12時) (レス) id: 9f82d8cbd4 (このIDを非表示/違反報告)
えくれあ(プロフ) - 最後の終わり方いいですね〜!完結お疲れ様でした!次回作も頑張ってください、応援してます!ワクワクです笑 (2022年5月1日 0時) (レス) @page50 id: 1e601cb38a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なみ太郎 | 作成日時:2022年3月14日 14時