この世界の人達は強引すぎる6【名探偵コナン】

FILE256：本人ですから ページ14

安室さんが近くにあった縄で犯人を拘束すると安室さんが近寄って来た。


ビリッと思い切り口のガムテープを剥がされ、めちゃくちゃ痛かった。



「Aさん大丈夫ですか！？怪我は…」


『け、怪我はしてないです、でもなんで安室さんが？今日は休みって…』


「偶然この前を通りかかったんですよ」



そう言いながら安室さんは私の縛られた腕の縄をスルスルと解いていく。



「動くんじゃなわよ！」


突然店の奥から女の人が刃物を持ちながらヒステリックに叫んだ。


『えっ！？』


「チッ、仲間が居たのか」



あの人ってさっき犯人に指示されてた女の人じゃん！
女の人が安室さんに向かって来た。



「すみません！後は解けると思うので外して下さい！」


安室さんは女の人を男の人と同様に腕を捻り上げると女の人が悲鳴を上げた。


「あぁあああ！！」


『…』



きっと痛かったんだろう。
そんな事より残りの縄を解く為に手を動かしてみるがまだ何処か絡まってるのか全然取れない。



『あ、あれ？』


安室さんが女の人を拘束して再度私の後ろに回ると今度は縄を完全に外して貰えた。


『あ、ありがとうございます…』


「いえ、僕は他の人達の縄を外して来ますのでAさんはコナンくん達の縄をお願いします」


『は、はい』



私はコナンくんに近付き、口のガムテープを取った。



『こ、コナンくん大丈夫？』


「うん、大丈夫」


『あ、あれ？』



この縄の結び目めっちゃ硬っ！？



「あ、あのナイフ使ったら？」


『え？あ、そうだね！』


ナイフを手繰り寄せてコナンくんの腕の縄を切った。


『腕大丈夫？』


「うん、大丈夫」


「んー！」


「A姉ちゃん松田刑事達の縄もお願い」


『うん、分かった』


・



・



・



・



・


「はぁー…やっと解放されたぜ」



松田さんが手首をコキコキと鳴らしては手を閉じたり開いたりしていた。



「それにしてもそっくりだなぁ」


「本当だよねぇ、本人って言われても分からないなぁ」



安室さんの事かな。まあ本人なんだけどね。



「っ！爆弾のタイマーが動いてる！」



「「「「何！？」」」」

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