この世界の人達は強引すぎる3【名探偵コナン】

FILE131：鼻で笑われる ページ36

「どうしたんですか？やはり分かりませんか？」


『いえ…、なんとなく分かるんですけど、引かれそうで口に出したくないですね…』


「安心して下さい。僕はAさんが何を言おうと引くことは無いですよ」



本当かよ。



「なので教えて下さい。僕が、今、何を考えているかを」


何故いちいち区切る。


『えっと…「僕だって男だ。車で二人きり…何か起こるとは考えないんですか」…みたいな感じですか？』



これで間違ってたら凄い恥ずかしいけど、当たってても恥ずかしいわ。



「ふっ」


『え』



え…安室さんに鼻で笑われたんだけど。え、ショック。
まあ本当に引かなかったから良いけどさ…。


「…ああすみません！決して間違っていたから笑ったとかじゃ無いですよ？」


『え？じゃあなんでですか？』


「いえ、まさかここまでとは思っていなかったので…」


ここまで？どうゆう事？
それに…と安室さんが言うと、ガタッという音と共に私の目線は天井と安室さんになった。


『うわっ！？』



え、嘘！？リクライニングが倒された！？え、なんで！？



「ふふ…そこまで分かっていながら何故貴方は早く車から降りなかったんですか？」


『え…』


何故って…話しかけられたからなんですけど…。
てか、安室さんが近いいぃ！！



『あ、あの…安室さん？近いです…！』


「…そうですね。わざとです」


ひいいい！！イケメンの暴力！！


「Aさんは顔を近付けただけで真っ赤になってしまうんですね？…ふふ、可愛らしい人だ」



安室さんはそう言うと、私の髪をほどき、毛先に口付けた。



「…フッ、どうやらタイムリミットの様ですね」


『…え？』





安室さんはそう言うと私から離れて元の運転席に戻った。

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