この世界の人達は強引すぎる3【名探偵コナン】

FILE118：包まれたい ページ21

「ここがAさんの部屋です」


『はい、ありがとうございますっ！それに荷物も運んで貰って…』


「いいえ、これは男の仕事なので気にしないで下さい」


「それでは夕食を作ってきますのでAさんは先にお風呂でもどうぞ」


『は、はい！ありがとうございますっ』



バタンと部屋のドアが閉められた。



『さて…どのダンボールに仕舞ったっけな』



まあ持ってきたものは車に積める程度だったからそう多くは無いけど、数が少ないと思って何も書かなかったのはまずかった。


『えっとー？服はどこに仕舞ったっけな』


あ、あったあった。えーと、下着とシャツとパジャマ…バスタオル…垢擦り…


『あ！シャンプー無くなったから捨てたんだった！買うの忘れてた』



うーん、沖矢さんに借りるか…。
…ん？待てよ。これは沖矢さんの匂いを纏えるのでは？



『え、なにそれめっちゃいい』


よし、そうなったら早くお風呂に入ろう。
必要なものを持ち沖矢さんのいるキッチンへと向かう。


『あの沖矢さん…』


「おや？どうしたんですか？」



そこにはエプロンを着て料理を作っている沖矢さんがいた。



『実はシャンプー切らしてて…お風呂場の一式使ってもいいですか？』


「ええ、構いませんよ」


『ありがとうございますっ！それじゃあ先にお風呂いただきますねっ』


「はい、ごゆっくりどうぞ」


リビングから出てお風呂場へと向かう。


『く〜〜っ！！』



よし！よく言った私！許可貰ったぞ！
これでお風呂を上がる頃には全身沖矢さんの匂いという訳だ…。



『んふふふ』





こんな姿見られたら絶対引かれるわ。てか嫌われそう。「気持ち悪いです」とか言われて。
そんな事言われたら絶対立ち直れん。
絶対バレない様にしないと。

ハロウィンネタ※お話とは関係ありません→←FILE117：引越し

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