ジャージ系JKはトリップ先でゆるーく頑張る【名探偵コナン】

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「では行きましょうか」

「やったー！」

『やったー！』


沖矢さんの言葉に、いえい、とコナンくんとハイタッチ。割と君たち面倒くさいけど私は寛容だから……というか昔から何かあっても一瞬で忘れるタイプだから許そう！！肉！！！おにく！！！


『コナンくん、焼肉は戦争よ……？取らなきゃ奪われるからね。』

「Aさんってお姉さんひとりだよね？まるで男兄弟が沢山いるみたいだね！」

コナンくんが無邪気に首を傾げる。
こっっっわ。確かにリアルでは男兄弟二人だけど！！

まあ残念ながらこの経験は、そっちというより。


『バスケ部だったかんね、みんなで焼肉とかいってたのよ。運動部の食欲舐めたらダメよ？ケモノだから』

「ケモノ……」


苦笑いするコナンくんの手を掴むと焼肉屋さんのドアの前に仁王立ちをする。


『いざ出陣！まってろ肉ゥ！』

開けゴマー！と片手を振り上げる。これで自動ドアがウィーンって開くの楽しいよね。友達と焼肉屋いったらこれがルーティン。


…………。


てんてんてんまる。


ドアが、開かない。


三秒ほどたったところでクイ、と片手をひかれた。


「Aさん、ここ……自動ドアじゃないよ」

『 え 』


「押」という表示を発見し、周りからの微笑ましい視線に気づいた瞬間、私は絶望した。





『 い、つ、ま、でっ、笑ってんですか！』


席に着いてからもプルプルと肩を震わせている沖矢さんの足をゲシッと蹴る。


「いえ、笑ってなど……」

『っはァーなるほどそれではお腹が痛いんですかね！トイレ行ってきていいですよ！お肉食べとくんで！！』


さっきの間抜けな私がツボったらしい。よく分からんなアメリカン。普通に恥ずかしかったので引きずるの切実に辞めて欲しい。

プルプルする沖矢さんを傍目に、せっせと肉を裏返してぽいぽいと皿に放り込んでく。はー三人に均等に分ける私えらい。


『ハイ交代！』


沖矢さんにトングを渡して肉をもっしゃもっしゃと食べる。うめえ。


「Aさん、どんどん食べてください……ふっ…コホン、すみません。」

『いやまじでいつまで笑ってんの』


ジト目で睨むと、カルビをもっしゃもっしゃと食べていたコナンくんに苦笑いで諌められた。


「どーどーAさん。沖矢さんってツボおかしいから……ほらお肉！」

『お、あざす！』


小一に肉を差し出されて諌められるって……と思いつつ箸は進む。すんませんオニーサン注文お願いします！ご飯大盛り追加で！！ちな三杯目。

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