魔法 が 解ける その 瞬間。【mkd】

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「ミズチ、かあ……うーーーん」




寮へと足を向けながらうんうんと唸るいまの私の姿はきっと不審人物かなにかなのだろう。
くっそぉそんな怖い目で私をみるな街の人々よ！



ふぅ、と息を吐きながら歩くスピードをだんだんと緩めた。


……たぶん、私はきっとあの人とあった事があるのだとおもう。記憶ははっきりしてないけど、おそらく。
私のネックレスを拾ってくれたさっきの赤い目をした男。名をミズチと言っていた。


『…へぇ、ちったぁ覚えてるんだなァ』




「んー……なーんか、」


ほんとにどっかであったことあるような気がしてならない。そしてミズチが言っていたことも気になる。まさか本気でストーカーなわけないしなあ。


はてさて、誰だったかなぁ


「うーん…まあ、いっか」



とりあえずネックレスもみつかったことだし、早く帰ってシキミさんとの事みんなに報告しよーっと。

先程のシキミさんを思い出して顔をニヤつかせたまま、皆の待つ寮へと足を向け歩きはじめる私であった。









.

「まさか、もう彼女に接触をはかるとは…」

「そうだねぇ、でも想定内ではある。


もう遠慮はしていられないよ、リナト」





「…ああ、わかってるさ」







( あのコはだあれ？ )

3 章【 レオンと私 】→←。

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