【JN】恋人つなぎ（男主） (ページ40)

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JN「僕はテコンドーをやってないから？」

『っおい…』

JN「だから、そいつには負けるって？」

『ちょ、ジナ…』

JN「そんな弱いヤツに守られるなんて笑わせるなって？」

『ジナッ！！』

言葉を発する度に温度をなくしていくジナの目

それを止めたくて大声を出した

『そんなこと思ってない』

冷たくなってしまった目を見つめ

言い聞かせるように声を発した

『ジナが弱いと思ってないし
あいつに負けるとも思ってない』

JN「じゃあ、なんでっ」

『そういう顔すると思ったから！！』

目の前に広がる顔は明らかに怒っている

でも、それ以上に傷ついた顔をしていた

理由はどうであれ

俺が襲われたことで1番傷つくのはジナだと分かっていた

昔から俺が怪我をする度

俺以上に辛い顔をしていた

俺を守れなかったことに傷ついて

自分自身を責めるんだ

そんなジナを見たくなくて

俺は強くなろうとテコンドーを始めた

『そんな顔させたくなかったんだよ…』

襲ったヤツが声を発した時

すぐにあいつだと分かった

あの声で何度もジナの悪口を言われ続けていたから…

ジナの名前が出てきたことで確信した

おかげで襲われた理由にも見当がついて

だから、どうしてもジナには気付かれたくなかった

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