【JN】恋人つなぎ（男主） (ページ37)

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JM「ところでその手と顔の傷は？」

『あー、まぁ、ちょっとな』

2日前のことで若干腫れは引いてきたけど

誰が見ても一目瞭然な程の傷

副将にやられました、なんて言えるか？

ジミナにそんなこと言ってみろ

あいつなんて命の保証はないぞ

ジミナは真面目なんだけど

真面目が故にってところがあるから

JM「ヒョン、隠しても予想くらいはつきますよ」

スッと細められる目

それから視線を逸らさずに答える

『俺とあいつの問題だから』

JM「そうですか
でも、僕にも見届ける権利はあると思いません？」

その時、道場の扉が開いて

姿を現した人物は

ジミナの存在に少し躊躇いながらも中へと入ってきた

『久しぶり』

SW「……」

『そうは言っても一昨日会ってるけどな』

ゆっくりと目の前まで来たシウを

正面から見据える

SW「何しに来た」

『勝負しないかと思って』

SW「その怪我で勝てると思ってるのか？」

『ハンデってことでちょうどいいくらいだろ』

挑発にシウの視線が鋭くなる

SW「…調子に乗るなよ」

『どっちがだよ
俺、かなりムカついてんだけど』

ピリピリした空気が包み込む

『先輩に何言われたか知らないけど
用があるなら自分で来させろよ』

SW「あいつを捨てたのが悪い」

『だから、ジナを苦しませようって？
相変わらず短絡思考だな』

SW「ッ！！」

JM「そこまでっ！」

怒りの沸点を超えたのか

俺に掴み掛かったのをジミナが遮った

JM「ここは神聖な場所なんですよ
その場に相応しいやり方で勝負したらどうですか」

その言葉に襟元を掴む手が外された

JM「勝負は1回、1本取った方が勝ち
いいですね？」

返事の代わりにお互いいつもの位置へと無言で移動する

JM「始めっ！！」

短く息を吐き、ほぼ同時に床を蹴った

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