今日:56 hit、昨日:6 hit、合計:26,707 hit
小｜中｜大
18 JN side ページ18
．
自室に戻って
結構な時間が経った
見つめる先は
隙間なく閉め切った窓
二度と開くことはないとわかっていても
鍵を掛けることはできなかった
コンコン
遠慮がちに窓を叩く音
今までノックなんかしたことないのに…
少しずつ開けられる窓を
ぼんやり眺めていた
半分くらい開いたところで動きが止まって
聞こえてきたのは
『…なぁ
本気で俺のこと好きなの？』
もう聞くことができないと思っていた
大好きなAの声
「…好き」
自分ではもうどうしようもないくらい
膨らんでしまった気持ち
『…いつから？』
いつから…
もう当たり前のこと過ぎて
いつから好きだったかなんて覚えてない
ただ、はっきり自覚したのは
初めて触れたとき
寝ているAにキスしたことで
自分の気持ちを思い知らされた
その時にはもう好きだった
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 169人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：HEKi | 作成日時：2023年5月14日 23時
