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『そういえば、ラウールは部活決めたんか？』
「いや、今はどこ行っても嫌な顔されるから…」
「にゃは、俺らのせい？」
「「そうだよ、アホ佐久間」」
「いだっ！！」
照兄と阿部ちゃんのナイスツッコミで、佐久間くんの頭にアニメみたいなタンコブが…
昨日と同一人物には見えへんで
ラウールも、ようやく慣れたようでキャピキャピ笑っとるし
「じゃあ、筋トレ同好会だな」
「いや、アニメ同好会だよね！？」
『ダメや！写真部！』
「じゃあ、茶道部に入る！」
「え、やった」
くそ、結局はダテなんや！
涼しい顔しよって…
『ほんま、1年ゲットせな廃部や…』
「大丈夫、同好会に格下げだから」
それを聞いて俺は「うあー」と項垂れる
やって、ワクワクしながら入部したら、全員 幽霊部員だけって…
そんなことあるか！？
3年もおるのに、部長俺やで！？
「あ！じゃあ、めめは？ウチの目黒なら被写体にもなれるでやんすよ！」
『め、めめ！？』
その考えはなかった
たしかに、それなら近づくキッカケにもなるし
ええアイデアやんか
「ダメだ、あんな危ない奴」
「ラウールと一緒に茶道部でも入ってもらお」
「えっ！？」
突然話を振られたラウールは、驚いた顔をして首を横に振った
「俺、目黒くんの前の席だけど、今日も来てなかった」
「授業に出てないだけ、そこらへんでサボってるよ、アイツ！笑」
「佐久間も出ない授業あるもんね」
ダテからの暴露を受けて、阿部ちゃんが険しい顔で佐久間くんを睨んだ
阿部ちゃんはサボりたいとか言うだけで怒るからな
そのお陰で、俺も照兄もサボったこと一度もないんやで！！
「そ、それなら！ふっかと翔太の方がサボってるもんね！！」
「翔太も、か…」
ダテは渡辺翔太の名前が出ると、いっつも微妙な顔して俯くんよな
深入り出来へん雰囲気醸し出すから、俺らは何も聞かんけど
それから、結構 話に花が咲いてもうたらしく
気がつけば予鈴が聞こえてきた
『ほな、そろそろ行こか』
「んー、いってらっしゃい！」
「佐久間、またサボるんだ」
「阿部ちゃん！怒んないでよ〜！」
ってな訳で
俺たちは佐久間くんを残して、屋上から出て行った
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スメシ - スーさん» コメントありがとうございます。ストーリーに関しては結構練っていまして、そのようなお言葉を貰えてとても嬉しいです！応援、とても力になります！これからも楽しんでいただけるように精進いたします！！ (2021年3月18日 11時) (
レス) id: 2e3f726332 (このIDを非表示/違反報告)
スー - 今日このお話を初めて読ませていただいたのですが、ストーリーが素晴らしくて、とっても続きが気になりました…！！応援させていただきますので、これからも更新頑張ってください！！ (2021年3月17日 19時) (レス) id: 8ab2b29f53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スメシ | 作成日時：2021年3月8日 21時
