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16、 ページ17

・屋上





『そうか、友達出来ひんかったか…』


「うん…」





昨日のことがあってから、クラスの子に危ない奴認定されて避けられてしもうたらしい



そんで、ボッチ飯の会場探しとる途中で俺に会ったんやってさ






「災難だね」


「確かに、康二も入学当時 浮いてたもんな」


『そやで、美術で照兄とペア組まんかったら今頃ボッチや!』


「きゃは、1人の康二くん見てみたいっ!」






さっきとは打って変わって、女子高生みたいに笑うラウール




良かったわ、笑ってくれて







『それで笑うんは失礼やろ!』


「ごめんごめーん!」


『許さん!』





わちゃわちゃして阿部ちゃんに怒られる、それを繰り返してメシを食っとると









「あ、みんなここに居たんだ」


『ダテ!』


「康二じゃなくて、阿部に部費の話しに来たの」


『ええー』





ダテは俺ら仲良しグループ唯一の3年生で、茶道部の部長と乗馬同好会の会長を兼任しとる







『そやそや、阿部ちゃん!写真部の部費も上げてや』


「筋トレ同好会も」


「じゃあ、ついでに乗馬同好会も」


「アニメ同好会も!!!」







 








ん?







『さ、佐久間くんやん!!』


「やっほ〜!」




突然現れた佐久間くんに、ラウールは顔を真っ青にした



そりゃ、昨日のことあれば怖いよな






「アニメ同好会って会員お前だけだろ?」


「筋トレ同好会もでしょ?」


「いや、康二が名前だけ貸してくれてる」


「はぁ!?ずる〜い!」





さ、さすが照兄やな



あの佐久間くんにタメ口やで?






「もー、同好会に部費は出せないし、写真部も幽霊部員ばっかでしょ?」


「俺と阿部ちゃんの仲じゃん!ね?ね?」


「どんな仲だよ」






阿部ちゃんもビビっとる様子はないな…





俺とラウールは怖すぎてお互いに引っ付き合う



急に怒鳴り出したらどうする気やねん!!







そんな怯えた俺たちに阿部ちゃんが気づいてくれて、少し苦笑いをした






「佐久間は1人でいる時は害ないから、大丈夫だよ」


「クラスでも比較的 誰とでも話してるからね」


『ダテ同じクラスなん?』


「うん」




俺たちは顔を見合わせた後に、佐久間くんに視線を向ける






 





「みんな友達でやんす!」





ニコッとかわええ笑顔を見せてくれた



やっぱ、佐久間くんは変わらんね





 




『昔から優しいんやな』


「昔から?」


『あ、なんでもあらへん!』

17、→←15、《お昼ご飯》



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作品ジャンル:恋愛
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スメシ - スーさん» コメントありがとうございます。ストーリーに関しては結構練っていまして、そのようなお言葉を貰えてとても嬉しいです!応援、とても力になります!これからも楽しんでいただけるように精進いたします!! (2021年3月18日 11時) (レス) id: 2e3f726332 (このIDを非表示/違反報告)
スー - 今日このお話を初めて読ませていただいたのですが、ストーリーが素晴らしくて、とっても続きが気になりました…!!応援させていただきますので、これからも更新頑張ってください!! (2021年3月17日 19時) (レス) id: 8ab2b29f53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スメシ | 作成日時:2021年3月8日 21時

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