検索窓
今日:26 hit、昨日:28 hit、合計:302,905 hit

15、《お昼ご飯》 ページ16







「起きろ、康二」


「お昼食べるよ〜?」





4限目がやっと終わり、空腹から机の上に突っ伏していると


阿部ちゃんと照兄がお弁当を持って、俺の背中を揺すった







『んー、その前に購買行ってもええ?』


「珍しいじゃん、忘れたの?」


『寝坊してもうた』






優等生 阿部は呆れ顔や


やったら、授業中に寝とる照兄の方が重罪やろ!?





 





「あ!だったらさ、購買ついでに屋上で食わね?」


「照、鍵持ってるの?」


「そこは、生徒会の権限でさ」


「…仕方ないなー」


『よっ!さすが次期生徒会長!』





照兄と一緒に、阿部ちゃんのことを褒め散らかせば





「ほんと、こういうときは調子がいいんだから」



なんて溜息混じりで俺らを一瞥した









今も昔も、阿部ちゃんは俺らのまとめ役なんや






 




確かに、前世でやったことは許せんよ






でも、アベちゃんにも村を守るという信念があった



だから必死になって、自分が嫌われても俺たちを狼から遠ざけようとしとったんや








照兄もそう




狩人のお父さんを継いで、10歳という若さで銃を手にして村を守ってくれた



本当はもっと遊びたかったやろうに、自分の時間を犠牲にして修行しとったの知ってるんやで






 

 




そうやって、人のために行動する2人が今も昔も、俺は大好きで








 
 




俺は今でも2人と友達なんや






 





『俺、2人と友達で良かったわ!!』


「は、急になんだよ」


『言いたくなっただけやで!』


「重い!重いって!」






照れとる2人に飛びついて、肩を組む




嫌とか言いつつ 俺に手を回してくれとるし、ホンマ素直やないな〜笑






 





あーあ!幸せ者やな、俺って!!






めめの墓で泣いとる自分に、そう言ってやりたくなった







 



“ 俺は今、めちゃくちゃ幸せやで?



やから、泣くな! ”






 




「じゃ、鍵借りてくるね」


『おー!』


「俺は、先行ってるわ」


『パン買ったら速攻で追いつくから』






そう言って、購買の列に並ぼうとすると







 







『おわっ!!』




なんや、高いのにぶつかった







その相手は







 







『ラウール?』


「康二くん!」

16、→←14、



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (325 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1103人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , めめこじ , mmkj   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

スメシ - スーさん» コメントありがとうございます。ストーリーに関しては結構練っていまして、そのようなお言葉を貰えてとても嬉しいです!応援、とても力になります!これからも楽しんでいただけるように精進いたします!! (2021年3月18日 11時) (レス) id: 2e3f726332 (このIDを非表示/違反報告)
スー - 今日このお話を初めて読ませていただいたのですが、ストーリーが素晴らしくて、とっても続きが気になりました…!!応援させていただきますので、これからも更新頑張ってください!! (2021年3月17日 19時) (レス) id: 8ab2b29f53 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:スメシ | 作成日時:2021年3月8日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。