俺は一体何に宿った? ページ6
超速攻で森まで来たよ。俺だ。来る最中にレベルが3つほど上がったのはお約束だ。
「あ、妖精さん!来てくれたんだ!」
あ、そう言えばまた明日とかいってたね君。忘れてた。名前は確かアルミホイルみたな名前だった。
「覚えてる?アミルだよ!妖精さん!」
覚えてるよ少年。じゃあ去らばだ。
「え、もう帰っちゃうの?」
帰っちゃうよ人怖いもん。というか特性の無異力効いてないな…いや、使えてないのか?
「そっか…またね!妖精さん!今度は名前教えてね!」
またねかぁ…いや、名前はないよ少年。俺に、名前は、ない!
と、時間がかかってしまった。とっとといこう。
《あー森に来たね。じゃあ転移させるから、その場にいてね。》
いますいます。ていうか、どうやってはなしかけてんの?
・
!
ビックリした。いきなりデカい樹の前に来たんだから。
「や、私がユラノアルだよ。」
ユラノアルは、長い水色の髪をなびかせながらこちらの方に来た。
正直いうとめっちゃ美人。人の体だったら赤面していたであろう。
「さっきのは念話っていってね、強いつながりがあると出来るんだ。心を読んだのは、君が一応私の支配化にあるからだよ。妖精の王のカケラの能力は私の一部だからね。」
あ、じゃあ美人っていってたのもばれてるのか。
「まあ、君は今喋れないから会話するにはそれしかないだろ?大丈夫。進化するとそのうち人に近い姿になるから。今の私もそうでしょ?」
プライバシーの侵害だと考えたのがばれたのか。目の前で失礼なことを考えないようにしないとな。
「うんうん。そうしときな。さて、まずは精霊の進化の基準からだね。
まず、微精霊から始まるんだけど、その前に、自然や物に宿った"何か"になるんだ。そのときの種族はなし。君と同じでね。そのままだと何もできないんだけど、希に、力を蓄えられる子がいるんだ。その方法は色々だけど。
そして、微精霊、小精霊になる。本来ならここに来るまでで自我に芽生えることはないんだよね。君は例外。名前は小妖精になったとき私がつけてるから。」
ふむふむ、なるほど?じゃあ俺は何に宿った精霊なんだ?
「あ、そこ気になる?聞いちゃう?聞いちゃう?」
聞いちゃいますね、何に宿ってんですか?
「う〜ん難しいんだよな〜。取り合えずはこの森に宿った私の子供で妖精の王の後継者ってことでOK?」
…なんで取り合えずなの?後継者ってやばない?ていうか、この世界にOKとかあるのか。
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作者名:スルメちゃん x他1人 | 作成日時:2021年4月17日 10時