26 ページ26
ｷｰｽ「エレン・イェーガー
覚悟はいいか？」
腰にベルトをつけ準備万端のエレンに教官が問う。
ｷｰｽ「立体機動装置を操ることは兵士の最低条件だ。
できなければ開拓地に戻ってもらう…
いいな？」
ｴﾚﾝ「はい！」
辺りに緊張感が漂う。
もし、エレンがこのままできなければ開拓地へ強制送還だ。
私の考察だってもう話した。
あとはエレンの根性を信じるだけ。
ｷｰｽ「始めろ」
キリキリキリ…という音とともにワイヤーが上に上がっていく。
エレンは足が浮くにつれ不安定になる体をねじりながらバランスを取った。
貴「！」
━━━できた…！
体重を支えるベルトがギシギシと鳴る。
エレンの顔が一瞬明るくなった、
瞬間
ｴﾚﾝ「ああ！！」
上半身がひっくり返りエレンは頭を打つ。
ｴﾚﾝ「ま…まだ…！」
ｷｰｽ「降ろせ」
ｴﾚﾝ「ま まだ！！オレは！！」
ｷｰｽ「早く降ろせ」
足をバタつかせ『まだやれる』と言い張るエレン。
しかし教官はエレンを降ろさせた。
ｴﾚﾝ「オレは…」
エレンは震えながら地面に座り込んだ。
当然だろう。
昔からの夢がまさかこんな所で挫折するとは誰も思わない。
まさか本当にここで終わるの…？
ｷｰｽ「…残念だがイェーガー。これが貴様の現実だ」
ｴﾚﾝ「……」
ｷｰｽ「貴様は開拓地に「教官」」
思わず口を挟む。
そして自分のベルトを差し出しながら言った。
貴「エレンに私のベルトを使わせてください」
━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：メイ | 作成日時：2019年8月20日 5時
