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ｴﾚﾝ「ハァ…情けねぇ…こんなんじゃ奴らを…根絶やしにすることなんか……」
ﾐｶｻ「もうそんなこと目指すべきじゃない」
ｴﾚﾝ「…は！？」
ｱﾙﾐﾝ「え？」
貴「…ん？」
ミカサの言葉に３人とも目を見張る。
しかしミカサはそれを無視し話を続けた。
ﾐｶｻ「向いてないのなら仕方ない。
ようやくできる程度では無駄に死ぬだけ。きっと夢も努力も徒労に終わる」
ｴﾚﾝ「……な…何だって…？」
アルミンが心配そうに2人を見つめる。
エレンが前から巨人を根絶やしにすることを夢にしていたことは分かっている。
けれどミカサは昔からそれを良く思っていないようだった。
ﾐｶｻ「兵士を目指すべきじゃないと言っている。
生産者として人類を支える選択もある。何も命をなげうつことだけが戦うことじゃない」
ｴﾚﾝ「お…お前なぁ…オレは…あの日、あの光景を見ちまったんだぞ…？
そんな理屈で納得できると思うのか？」
少しの沈黙が流れ、空気がピリピリし始める。
ミカサの心配も分からんでもないが今それをエレンに言うのはどうかと思った。
必ず兵士になって巨人を駆逐してやるという夢が既に崩れそうな今、ミカサのかけるその言葉ではさらに追い打ちをかけてしまっているようなものだ。
まあ諦めさせたいからなんだろうが少しムゴいとも思う。
ﾐｶｻ「…でもその覚悟の程は関係ない」
ｴﾚﾝ「は？何でだよ言ってみろ」
ﾐｶｻ「兵士になれるかどうか判断するのはエレンじゃないから…」
ｴﾚﾝ「う…」
図星をつかれ黙るエレン。
悔しそうに口にスープを運びミカサを睨んだ。
ミカサはエレンに睨まれたのを見ると少しハッとして俯いた。
カンカンカン
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作者名：メイ | 作成日時：2019年8月20日 5時
