【進撃】自由へ (ページ22)

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「オイ…あいつ確か昨日の晩に…巨人を皆殺しにしてやるなんて言ってた奴だよな？」

「それが初歩の姿勢制御訓練で既に死にかけたんだと」

「本当かよ…あんなこともできねぇ奴がいるのか…」

「あいつ…一体どうやって巨人を皆殺しにするつもりなんだ？」

ﾐｶｻ「エレン」

「さぁな…しかしこのままじゃいずれここを追い出される」

ﾐｶｻ「エレン」

「役立たずに食わせるメシなんかねぇからよ」

ﾐｶｻ「エレン！」

思わず力の入ったミカサの手が置かれたエレンの肩からミシッと嫌な音がする。

ｴﾚﾝ「いでッ」

我に返ったエレンはスープを飲み始めた。

ｱﾙﾐﾝ「気にしても仕方ないよ。

明日できるようになればいいんだから。それよりちゃんと食べて今日失った血を取り戻そう」

ｴﾚﾝ「…明日…明日できなかったら…オレ……どうすりゃいいんだ…」

ｱﾙﾐﾝ「だから今は悩んでても仕方ないって…」

ｴﾚﾝ「………Aお前はいつまで笑ってるんだよ」

エレンが左斜めに目線を向けるとそこには小刻みに肩を揺らすAの姿があった。

貴「え？笑ってないよ。被害妄想激しいなぁもう…、…く……、……」

ｴﾚﾝ「お前なぁ…いつも一言多いんだよ…」

貴「そ、んなことな、いって」

揺れる肩のせいで言葉がとぎれとぎれになる。

ｴﾚﾝ「お前…」

貴「まぁ落ち着いて？」

牙をむくエレンにAは両手を上げてどうどうと落ち着かせる。