【ツイステ】激辛チャイナ娘の暴走【銀魂】

第六訓　実家の掃除ほど面倒なものはない ページ7

　

「あたしから見りゃ、あんたも宇宙人だよ」


Aは鼻で笑った。


「ブラックホールにぶつかったということは……不時着？」

「無視かよ」


気にすることなく続けるクルーウェルにAは溜息を吐く。

そして、立ち上がってボロボロになった宇宙船に近づき、手を当てた。


「そうだよ。移動中、前方のブラックホールに気づいたはいいが基本的に自動操縦だからな。

　止め方もわからず、気づいたらこんなことになっちまったわけだ」

「それじゃあ、これはわざとじゃないんだな？」


クルーウェルは宇宙船と反対側の壁を指さして言った。

そこは、見たこともないほど大きな穴が空き、当たりには瓦礫が散乱している。


「な……なんじゃこりゃあ！」


Aが大声を上げて飛び上がった。


「普通、こんなに滅茶苦茶になってたら気づくだろう」

「いや、実家もこんなもんだろ」

「どんな実家だよ」


Aは「やっちまったんじゃねェの、これ……」と言いながら穴に近づいた。


「ちなみにお兄さんさァ、ここの壁の弁償代って……」

「もちろん請求するぞ」

「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ ぁ…」


Aは膝から崩れ落ち、顔を覆って空を仰いだ。

これはマジで上司に怒られる……


「ハッ！……いっそこの星ごと爆破しちまえば……」

「ついでに言っておくが」


クルーウェルは、鞭を手に取り、釘を刺すように言う。


「ここは元々大食堂だ。ここの修理が終わるまで生徒は

　購買で昼食を買わなくちゃならなくなった。

　もう言いたいことがわかるだろう？」


「いや、うちの会社副業禁止でして……」


「ここまで破壊しておいて、拒否権があると思うなよ。

　……と言うわけで、ここの修理が終わるまでお前には購買で働いてもらおう」


そう言い終えると、クルーウェルはAの首根っこを掴みずりずりと引きずっていく。

Aはもう抵抗しなかった。
　
　

第七訓　購買といえば焼きそばパン→←第五訓　名前は先に名乗ったもん勝ち

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