1, 理解出来ない ページ3
-Aside-
とある日の朝。僕は布団に包まってぬくぬくと過ごしてい…。
土「起きろっつってんだろうがァァァ‼」
そんな怒鳴り声とともに布団が引っぺがされる。途端、冷たい空気が肌に触れ、
思わず小さく身震して呻き声を漏らした。だが、布団を奪った張本人は尚も怒鳴り散らす。
土「何が「ぬくぬく過ごしていた」だ！とっとと起きやがれ‼」
『んー……うるせ…。』
土「うるせじゃねぇだろ！」
朝からぎゃんぎゃん吠えるニコチンマヨラー…もとい副長に
根負けした僕は、欠伸をしながらゆっくりと身体を起こした。
真選組に来て今日でちょうど1週間。
少しずつここの生活にも慣れてきたが、1つだけ大きな問題があった。
…どうしても、自分で起きられないのだ。
普通の人より極端なまでに朝に弱いのは幼い頃から変わらぬ［体質］の様なものだった。
そのため、初日に局長が「朝は6時起床だ」と言った瞬間、色々な意味で諦めた。しかし、
規則は規則。しかも鬼の副長がそれを曲げるはずも無く。
『…なんで朝っぱらからそんな大声出せるんだよ？』
土「今何時か分かってんのか⁈」
『午前8時23分。』
土「よく分かってんじゃねぇか…！」
額に青筋を浮かべながら言うそいつを、僕は寝ぼけ眼で見つめる。
8時23分。僕にとっては早朝としか言い様の無い時間だ。大体何故6時なんかに
起きなければいけないのか。全く理解出来ない。というかしたくない。
土「今日は8時半から会議だ。総悟から伝えられたろ？」
『あのドSがちゃんと伝えてくれるとでも？』
土「やっぱりか…。」
はぁ…と深い溜め息を吐き、呆れたと言う様に目を伏せる。
確かに昨日の夜、あいつから伝言は伝えられた。もちろん内容はあいつが考えた嘘だ。
「明日はオメー非番で良いらしいぜィ」とか何とか。
『僕は会議の事を知らされていなかった。つまり、寝てても良いよな？』
土「何をどうしたらそんな結論が出るんだよ！」
『冗談だって。朝からキレんなよ十四郎。』
土「その“ 十四郎 ”って呼び方止めろ‼」
言い忘れていたが、僕は基本上司だろうが後輩だろうが下の名前で呼ぶ。
だから、土方は“十四郎”、沖田は“総悟”と呼んでいるのだ。近藤は“局長さん”なので少し例外。
十四郎は、総悟も連れて5分後に会議室に来い、と言い残して僕の部屋を去っていった。
…ん、待てよ？
『総悟も連れてって事は…あいつまだ寝てんじゃん‼』
十四郎が去った後、僕の部屋にはそんな叫びが響いた。
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林檎はいつまでも…… - やっぱ面白いなぁ。 (2018年5月17日 19時) (
レス) id: 0403755de3 (このIDを非表示/違反報告)
まめだぬき - レモンさん» コメントありがとうございます！面白いと言っていただけてとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします♪ (2018年5月14日 8時) (レス) id: c713ce536a (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 凄く面白い話なので、更新頑張ってください！応援してます！ (2018年5月14日 0時) (レス) id: c6018d0b79 (このIDを非表示/違反報告)
まめだぬき - 白桃餅子さん» ありがとうございます！めっちゃ頑張るのでこれからもどうぞご贔屓に笑 (2018年5月6日 18時) (レス) id: 200b58f8b6 (このIDを非表示/違反報告)
白桃餅子 - お誕生日おめでとう！ これからも頑張ってください！ (2018年5月6日 13時) (レス) id: 7a0c5e56cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめだぬき | 作成日時：2017年12月21日 21時
