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12, 最悪の結果 ページ14

くしゃみと同時にはっと我に返り、大慌てで服を着る。
廊下に出ると、入る前より薄っすらと明るくなってきていた。

奴があの事を誰かに漏らせば、一瞬で全員に伝達してしまうだろう。
かといって、隊士たちが起きて来る前に総悟を黙らせるのは至難の技だ。
一体どうすれば…と考えているうちに、僕は無意識に自室に戻って来てしまった。

(…でもまぁ、)

あのドSの事だ、何か言われるのは確実だが、すぐ誰かに言ったりはしないはず。
さすがに少し眠くなってきた僕は、敷いておいた布団にばふっとダイブした。




_______その行動が、僕にとって最悪の結果をもたらすとも知らずに。


次の日の朝。僕はくぁぁ…と欠伸をかましながら食堂へ向かった。
眠い目を擦りながら歩いていると、よぉ、と声を掛けてくる者が1人。

沖「相変わらず眠そうな面してやすねィ。」

『朝は僕が1番嫌いな時間なんだよ。』

沖「同感でさァ。」

短い会話を交わした後、僕ははたと足を止めた。

(そういや昨日の夜中にも、こいつと話さなかったっけ?)

何と無く顔を上げると、そいつはどうかしやしたかィ、と言いながらニヤッと笑う。

……その笑顔と共に眠気が吹っ飛び、昨晩の事が一気に蘇った。
何故忘れていたのだろうか。ゆっくりと頰が熱くなっていくのを感じる。

沖「顔真っ赤ですぜィ、お嬢さん?」

『…っ‼』

総悟はニヤニヤと楽しそうに笑いながら言う。ああもう、こいつには羞恥心というものが
ないのか⁉ だってこいつ、僕の、その……見たんだよ⁉ 言いたくないから言わないけど‼

恥ずかしさと悔しさで思い切り睨み付けると、総悟はさらに笑みを増した。

沖「か弱いお嬢さんの事は、ちゃんと俺の上司に報告しときやしたから。」

もうじきお迎えが来られると思いますよ、と。
…待てよ。こいつ今もの凄く恐ろしい事言わなかったか?

『上司に報告…って、まさかお前…!』

そこまで言うと同時に、総悟の後ろから歩いて来たのは…。

土「…A。局長室まで来い。」

…ああ、やっぱり。昨日の夜から嫌な予感はしていたのだ。あのドSが僕の予想…というか
期待を裏切って、この事を誰かに伝えてしまわないだろうかと。全員ではなくても、例えば
幹部の人間などに漏らしてしまわないだろうかと。…まさか本当にそうなるとは思わなかったが。

(…ま、どうせ隊士たちにも嫌われてたし。)

ちょうど良いか、なんて呑気に考えながら、僕は副長さん(・・・・)の後を追った。

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林檎はいつまでも…… - やっぱ面白いなぁ。 (2018年5月17日 19時) (レス) id: 0403755de3 (このIDを非表示/違反報告)
まめだぬき - レモンさん» コメントありがとうございます!面白いと言っていただけてとても嬉しいです!これからもよろしくお願いします♪ (2018年5月14日 8時) (レス) id: c713ce536a (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 凄く面白い話なので、更新頑張ってください!応援してます! (2018年5月14日 0時) (レス) id: c6018d0b79 (このIDを非表示/違反報告)
まめだぬき - 白桃餅子さん» ありがとうございます!めっちゃ頑張るのでこれからもどうぞご贔屓に笑 (2018年5月6日 18時) (レス) id: 200b58f8b6 (このIDを非表示/違反報告)
白桃餅子 - お誕生日おめでとう! これからも頑張ってください! (2018年5月6日 13時) (レス) id: 7a0c5e56cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まめだぬき | 作成日時:2017年12月21日 21時

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