母の友達 (ページ16)

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そしてまたコタツで寝るおばさん。

「お母さん！寝ないでよ！」

返事はない…
食べたらすぐ爆睡するんだから…
そのやりとりを神山さんは微笑んで見ていた。

神「仲良し親子やな」

「仲良しなのかな？
神山さんも家族と仲良しなんですか？」

神「うん、仲良いよ、でも離れてるしな」

「そうですよね…寂しいですね」

神「大丈夫、この家で癒されてるから」

「癒しになりますかね？」

神「なってる。
特殊な仕事やからかな？こういう普通が落ち着く」

「そういうもんですかね？
私は常に普通な所で生きてるからよく分からないけど…」

神「その普通に癒される」

「こんな家で良ければいつでもどうぞ」

神「ありがと」

じゃあ、そろそろって神山さんが立ち上がる。

神「お母さんも部屋に運ぼか？」

「私より重いですよ。
ってか、親子共々運ばせるのは申し訳ないので大丈夫です。こんなのいつものことなんで、無理矢理起こします」

神「そっか」

アイドルスマイル……

「かわいい顔…」

こぼれ出た言葉。

神「は？オレ？
男やのに、かわいいっておかしない？」

「選ばれし人なだけあります！」

神「なんやねんそれ…
Aちゃんの方がかわいい顔してるやん」

「出た、神対応…」

神「なにそれ？」

「重岡さん派でしたけど、今ちょっと乗り換えようか迷ってます」

神「ファン増やした」

「母も完全にファンなんで、確実に2人は増えてますよ」

しげに悪いことしたな…って笑いながら、
神対応の神さまは帰って行った。