10話 ページ11
『ごめんなさい…澪奈ちゃんの事ですよね。』
柊「あぁ。」
『先生も知っているように澪奈ちゃんと私はよく先生の絵のモデルになってましたよね？』
柊「…そうだな。」
『未だに先生が私なんかをモデルをしたのかわからなかったけど、澪奈ちゃんはモデルに相応しいと思いました。』
柊「…」
『澪奈ちゃんとはそこから仲良くなりました。私が最初に話しかけたんです。どうしてそんなに完璧になれるんですか？って…』
柊「完璧？」
『はい。そしたら澪奈ちゃんは「世の中に完璧な人間なんていないよ？」って笑ったんです。……私はその笑顔に女同士なのにドキってしちゃいました。そこで思ったんです
あぁ、澪奈ちゃんは私と正反対だって思ったんです。』
柊「…どうして？」
『誰にも支配されず、自分の道を自分で行く孤高の存在だったからです。』
先生は少し目を開く
『それに比べて私は1人になるのが怖いし、周りに嫌われたくないから、自分の殻を破れない駄目人間なんです。私は澪奈ちゃんが羨ましかったです。
先生…
私も澪奈ちゃんをモデルに絵を描いてましたよ？』
柊「！」
『でももう澪奈ちゃんがいなくなってから描きかけのまま…完成出来ませんでした。』
柊「そうか…」
『先生が澪奈ちゃんをモデルにする気持ちはとてもわかります。』
柊「………そうか。ありがとう。あとA、自分を私なんかとか言うな。俺がAをモデルにしたのはちゃんとした理由があるからな。」
『理由ってなんですか？』
柊「いつか教えてあげる。」
先生はにこりと笑い、椅子から離れた。
そして
『…ぇ、///…せん…せ？』
私を優しく抱きしめた。
鼻が先生の匂いでいっぱいになる。
柊「Aは駄目人間なんかじゃあないよ？皆いつだってAと同じように周りの顔色をうかがってびくびくしながら生活している。そう自分を強く責るのはやめなさい。」
そう力強く言った。
『はい…』
私は先生の背中に腕を回した。
柊「ねぇA…確か甲斐君とは幼なじみだったよな？」
耳元で囁かれ背中がゾクリとした。
『…は、はい。』
柊「好きなのか？」
『え？…隼人は幼なじみですよ？…友達としては好きですけど、』
『好き』の言葉に反応するように抱きしめる力が強くなった。
柊「…そうか。」
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玲亜(プロフ) - お久しぶりです！わたしもTVer見て、再熱致しました笑更新応援してます！！ (6月15日 7時) (
レス) @page28 id: d400c2c0a7 (このIDを非表示/違反報告)
夏稀 - とても面白かったです！続きが気になりすぎます！更新頑張ってください！ (2019年1月14日 16時) (レス) id: 2c5245a4fc (このIDを非表示/違反報告)
雫 - とても面白いかったです！続きが気になるので更新頑張ってください！ (2019年1月14日 14時) (レス) id: 52b2f1d4d3 (このIDを非表示/違反報告)
ちょん - これからも楽しみにしてます！ (2019年1月13日 18時) (レス) id: da8927da21 (このIDを非表示/違反報告)
ちょん - とても面白いです！ (2019年1月13日 18時) (レス) id: da8927da21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めみ。 | 作成日時：2019年1月9日 18時
