【ヒロアカ×リゼロ】チート少女は無個性？ (ページ22)

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共感覚ページ22

何故？

素朴な疑問が頭によぎる。

何故リムは此処にいるのか。

何故姉様達と離れ離れなのか。

＿＿＿何故“レムお姉ちゃん”との繋がりが切れてしまったのか。

＿＿＿＿＿何故家族を守るための盾にすらなれない自分が生きているのか。という疑問は以前口にした際に屋敷の全員に泣きつかれたので払拭する。

リムは保険室を出た。
外へ、否、誰もいないところへ行くために。
頭を冷やすためではない。
死ぬためでもない。

リムの契約精霊であるアイレと話すためだ。

魔晶石に語り掛けしばらくしてから姿を表したのは兎型の大精霊。

ア「……リー。正直ね、ボクも今混乱してる…。今からボクはリーに酷なことを聞くよ」

うん。聞きたいことはわかってるの…。
でも、その質問は肯定したくないよ……。
私はアイレに“それ”を否定してほしいから呼んだの！
違うって！今回はリーの共感覚が間違ってるんだって！

ア「

＿＿＿＿＿＿＿＿レムちゃんは死んじゃったの？」

「死」という言葉に目を見開く。

視界が歪む。
何故歪んでいるのか理解出来ず瞬きを繰り返す。
強引に目を擦ると手には水が付いていた。
初めてそれが涙だったことがわかった。
自覚した途端にさらに溢れる涙。

『っうう……ﾋｯｸ……レムおねえ、ちゃんは……』

言いたくもない言葉を言いかけたその時、去来したのはもう一人の姉のものと思われる激情だった。
不安や焦り、混乱の色が出ている。
滅多に動じることのないラムお姉ちゃんが今までにない程に動じている。

直後、ラムお姉ちゃんの悲しみが膨れ上がった。