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攘夷戦争終結後ーーー
銀時とAが幕府の手から逃れるため、各地を放浪していた時、辰馬が訪ねてきた。
何日か共に過ごしていたが、別れの時。
辰「………そーか、お前たちがおりゃあ、面白か漁になると思っちゃったんだがの〜」
銀「ワリーな、こう見えても地球が好きでね。宇宙でもどこでもいって、暴れ回ってこいよ。おめーにゃ、ちまい漁なんざ似合わねー。でけー網でもなんでも釣りあがりゃいい」
辰「…おんしゃこれからどーするがか?」
銀「俺か?そーさな…俺ァのんびり地球で釣り糸たらすさ。地べた落っこっちまった流れ星でも釣り上げて、もっぺん空にリリースよ」
辰「そか…。Aはどうするがか?」
『ん?』
門に寄りかかり、煙管を吹かしてしたA。
『なんだい?もう一回、プロポーズでもしてくれんのかい?』
辰「いやーそのつもりじゃったんだが、先客がいたようじゃ」
銀時はAを引き寄せ、辰馬を睨む。
辰「まさかおんしがコイツを選ぶとはのォ」
『幼馴染の延長みたいなもんさ。コイツには私しかいない、私にはコイツしかいないって思ったのさ…まぁ私も地球でのんびりとコイツと釣り糸垂らしてるさ』
Aはドードーと言いながら、銀時の頭を撫でる。
ハンッと鼻で笑いながら勝ち誇った顔をする銀時だった。
フフ、そーいやそんな事ゆーちょった
ちゅーか今思い出しても腹立つあの顔
どんどん地中の中に落ちて行く辰馬。
まったく、何を考えちょるんだかわからん男ぜよ
じゃがお前がいたから、わしゃ宙へ行けた
お前が地上にいてくれたから、わしゃ後ろを振り返らず走ってこれたんじゃ
その時、差し伸べられる一つの手。
上を見上げると銀時が上半身を突っ込み、手を差し伸べていた。
銀時…わしが地に落ちても、お前がまた釣り上げてくれるちゅーなら
わしゃ何度でも飛ぶぞ
あの宙にの…
辰馬は銀時の手を強く掴んだ。
地上で銀時の腰を掴んで引き留めているAに、銀時が足で合図を送り、Aは二人を引き上げた。
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あたりん(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2月28日 9時) (レス) @page13 id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - この小説好きです!更新待ってます! 頑張ってください!! (2月28日 2時) (レス) id: 4d1786726f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芽衣 | 作成日時:2024年2月11日 18時