第1話 ページ2
『頼む…お前までいなくなったら俺ぁ…俺ぁ…』
『俺のそばにいてくれ…』
『A…』
パチッ
目を開けると広がる茶色の木目の天井。
夢の中で見ていた真っ白な背中はない。
部屋の主のAは静かに起き上がり、そばに置いてあるキセルを手に取った。
キセルに火をつけ、一度深く吸い込む。
そしてゆっくりと煙を吐き出した。
『あんな夢見るなんざ、アイツになんかあったかね』
誰もいない部屋ので誰に問いかけるでもないが、Aは呟いた。
キセルを吸い終わると、ため息を吐き、立ち上がる。
すると目に入る立てかけてある木刀。
それを見て目元をひくつかせる。
『ヤダヤダ、アイツが関わると禄でもないことが起きるから忘れよ』
そして出勤するために支度を始めた。
登勢「くらぁぁあああ！！このクソ天パ！！！さっさと溜まった家賃払いやがれぇぇえええ！！」
銀「うるせぇぇえええババア！！！ご近所迷惑だろおがぁあ！！」
新「あんたもな」
神「どっちもネ」
今日も万事屋は騒がしい。
玄関先で銀時とお登勢は家賃のことで言い争っていた。
銀「もうちょい待てや！！そんなに急ぐとあの世にも行っちまうぜ！！」
登勢「待って待って早3ヶ月なんだよ！！私ぁ待ちくたびれて今すぐにでもあの世に行っちまいそうだよ！！払う払う詐欺も大概にしろ！！！
銀「わぁったわぁった、仕事入ってるからそれで払ってやるよ。1ヶ月分な」
登勢「3ヶ月分な」
それだけ言うとパジャマの甚兵衛からいつもの服に着替える為、銀時は家の中に入って行った。
登勢「ったく…」
新「すみません、お登勢さん。仕事が入らなくて、お金がないんです」
神「今日やっと2週間ぶりの仕事ネ」
新「僕らの給料もずっと払ってもらってないし…」
お登勢は呆れたようにタバコの煙を吐き出す。
登勢「あの子がいた頃はマシだったんだけどねぇ」
新.神「「あの子？」」
登勢「何だい、アンタらアイツから聞いてないのかい？」
新八と神楽は頭を横に振る。
銀「おーい、ババア。コイツらに言うと面倒だから黙ってろって言ったろ」
頭を掻きながら銀時が家の中から出てきた。
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芽衣(プロフ) - ☆りんご☆さん» コメントありがとうございます！電車で吹き出すのは申し訳ないです💦更新頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします。 (2月9日 17時) (
レス) id: d2b404e22c (このIDを非表示/違反報告)
☆りんご☆(プロフ) - とっても面白くて、電車で読んでて吹いてしまいました！これからも頑張ってください！更新楽しみにしてます！ (2月9日 16時) (レス) id: a05365e04e (このIDを非表示/違反報告)
芽衣(プロフ) - サーモン13さん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2月5日 21時) (レス) id: 6fe95a71fc (このIDを非表示/違反報告)
サーモン13 - この作品めっちゃ好きです!更新頑張ってください!!! (2月4日 20時) (レス) id: 2b34b441a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芽衣 | 作成日時：2024年2月1日 7時
