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そのまましばらく沈黙が続いた。
どうしよう。
勢いで言ったけど、残りの帰り道のことを考えてなかった。
この気まずさをどう乗り越えるか完全にノープランだった。
『…あ！』
「え？」
『イヤホン忘れちゃった。取り戻るから先行ってて』
「…ついてこっか？」
いやいや、やめて。
今は本当にやめて。
『平気、ごめんね待たせちゃったのに。じゃあ明日』
そう言って走ってきた道を戻った。
角を曲がって、そのまましゃがみ込む。
息を整えながら頭の中を整理する。
『……終わっ、た、？』
声に出したと同時に、涙が1滴地面に落ちた。
そのまま2滴、３滴とコンクリートの色を変えていく。
…終わったんだ。
少し早いけど、期限が切れたんだ。
うずくまっていると、足音が近づいてきた。
心配されると思って顔を上げると、私のよく知ってる姿。
「え、大丈夫！？……って、え、Aちゃん？」
『…康二、く、』
「えぇ、待っ、泣いとるやん！え、待って待って、」
『……いや、ごめん、平気、』
「平気な顔ちゃうって。ちょ、そこのベンチ座ろ」
すぐ隣にある公園のベンチまで連れて行かれる。
私を座らせてどこか行ったと思ったら、自販機でお茶を買ってきてくれた。
『…あ、ありがと。待ってお金…』
「ええってそんなん。それよりどないしたん？」
背中をさすられながら聞かれる。
さっきまでのことを思い出して、また涙が溢れた。
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スノ姫 - 良かったです。素敵でした。感動して泣けて来そうでした。1ヶ月、彼女のフリが最終的には本当の恋人になるですから、それ位に両想いで好きだったって事ですよね。いいですね。こう言う恋。 (2021年11月14日 17時) (
レス) @page40 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい
| 作成日時：2021年11月12日 21時
