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…早く言わないきゃ。
じゃないともっと心配させちゃう。



そんな私を見て、「ゆっくりでええよ」って康二くん。

この人も何でこんなに良くしてくれるんだろう。
わからない。



『……ふっかと、別れた、』
「…え?」
『っていうか、戻ったの。友達に』


目を見開く康二くん。


『…全然、何でもないし平気なんだけど。
何か、よくわかんないけど泣いちゃって、』
「Aちゃん」




気づいたら、康二くんの腕の中にいた。
びっくりして声も出せずにいると

「俺隠してるから、泣いてええよ」

って康二くん。





泣いていいって、
私もう、平気なのに、





そう言おうとしたら、抱きしめられながら頭を撫でられた。





「よう頑張ったな、Aちゃん」
『…っ、』





その言葉で、
今まで張り詰めてた何かがプツッと切れた。



やっと止まりかけた涙が堰を切ったように溢れ出す。



もう何も考えることが出来なくて、康二くんの優しさに甘えることにした。





『……好きだった…』
「うん」
『好きだったの…っ』
「…うん」
『…友達…でも、っ、1ヶ月、だけでもなくて…っ』





ふっかの隣にいたかった。
1ヶ月だけじゃなくて、ずっと隣にいたかった。

好きだって伝えたかった。





子どもみたいにわんわんないて、
そんな私を康二くんはずっと隠してくれた。






1ヶ月だけの付き合ってるフリ。
少し早いけど、私から終わらせた。



1ヶ月よりもずっと長い私の恋を、終わらせた。

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スノ姫 - 良かったです。素敵でした。感動して泣けて来そうでした。1ヶ月、彼女のフリが最終的には本当の恋人になるですから、それ位に両想いで好きだったって事ですよね。いいですね。こう言う恋。 (2021年11月14日 17時) (レス) @page40 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めい | 作成日時:2021年11月12日 21時

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