【ツイステ】厄災の子Ⅱ (ページ28)

今日:15 hit、昨日:0 hit、合計:27,900 hit

待ち伏せ大作戦... ページ28

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿in図書室

コツッ

ﾄﾚｲ「．．．」

ｸﾞﾘﾑ「おい、本当に来たんだゾ」

ﾃﾞｭｰｽ「監督生の予想的中だな」

ﾕｳ「厨房にマロンタルトのレシピ本があったからもしかしてっと思って」

トレイさんに会おうにも、寮の中には入れない為、ユウさんの提案により

こうして、本棚に隠れながらコソコソと待っていたのだ

ｴｰｽ「おい、はやく行こうぜ。まぁ、アイツは先に行ってるけど...」

コツッ

『トレイさん、聞きたい事があります。』

ﾕｳ「ちょっと、置いて行かないでよ！」

ｸﾞﾘﾑ「アイツ、さっきから様子がおかしいんだゾ！」

ﾄﾚｲ「！？お前たちか...」

ｴｰｽ「オレたち、やっぱ寮長のやり方に納得いかねーんだけど」

ﾄﾚｲ「だろうな。」

ｴｰｽ「アンタ実際アイツの事、どう思ってんの？

小さい頃からずっとそうやって、

アイツにぺこぺこしてきたわけ？」

ﾄﾚｲ「誰から聞いた！？」

『チェーニャさんからです。』

ﾄﾚｲ「そうか、あいつまた来ていたのか」

また？...何回も来ているのか。

ｸﾞﾘﾑ「つーかよぉ、リドルよりオマエのほうが
年上なんだろ？ビシッと怒ってやればいいんだゾ」

ﾄﾚｲ「もちろん、必要があればそうするさ。でも、俺にはあいつをしかる事なんか出来ない．．．」

ｴｰｽ「どうして！」

ﾄﾚｲ「リドルの全ては、厳しいルールのもとで
【造られた】ものだからだ」

厳しいルール...か。

ﾄﾚｲ「あいつの両親は有名な魔法医術士でね。
特に母親は優秀な人で、リドルにもそれを求めた。だからリドルは起きてから寝るまで、学習プログラムが分刻みで決まっている生活をしていたんだ」

ｸﾞﾘﾑ「げ、分刻み...？」

ﾄﾚｲ「食べる物、着る物。消耗品から友達まで、
全部決められていた。それでもリドルは期待に
応えるために黙って全部こなし、10歳にしてあのユニーク魔法を完成させた。成績もずっと学年首位を保持しつづけてる」

あぁ、だからあんな噓を

ﾄﾚｲ「それがどんなに大変な事か、想像もつかない」

当たり前だ。人の努力を簡単に想像されてたまるものか

ﾄﾚｲ「リドルは、厳しいルールで縛る事が相手の
ためになると思ってる。厳しいルールで縛られて、恐れで支配してこそ成長できると信じてるんだ。かつて自分がそうだったように。そして、ルールを破るのは絶対的に悪だと思っている。だって＿＿