36話 ページ36
照りつける夏の太陽ときたら白いワンピースをヒラヒラさせ麦わら帽子を被った美少女を思いつきそうだが、生憎現在の渋谷の一角で1人の女子高生を遠くから眺めている、否追っているむさ苦しい男3人がいた。
「…俺帰っていいですか」
「だめー」
「五条先生!蔵野先輩行っちゃいますよ!」
伏黒と虎杖だけで追うならそこまで目立ちはしないが何かと目立つ五条悟がいるのですぐにバレてしまうのではないかと思えるが呪術師なのもあり案外バレないものだった
「あれ、蔵野先輩が止まった」
男3人に追われている蔵野Aはオシャレなお店の前で止まりお店の中に入っていった、数分してお店から出てくる蔵野Aの手にはいかにも甘ったるそうなチョコレートドリンクを手に持っている
「……俺いる必要あります?」
「あるよ、だって僕1人だったらただのストーカーじゃん」
「ストーカーの自覚ないんですか?」
伏黒はアホを見る目を向ける
五条悟は先日うっかりたまたま蔵野Aの手帳を見てしまったらしく真っ白な手帳の中に今日の枠だけ"渋谷"とだけ書かれていて、どこから間違えたのか男だと勘違いをし蔵野Aを追うことを決めていた
「五条先生、あれいいんですか?」
伏黒の視線の先には蔵野Aを取り囲むいかにもチャラチャラした男が3人いた
そんなことを五条悟はほっとくはずもなく蔵野Aを助けようとしたとき新たに1人加わった
その1人男は蔵野Aを取り囲むわけでもなく逆に助けたのだ、それに加え面識があるらしく他の男がいなくなったあと普通に喋っている
それを見た五条悟は別れ話が持ち上がったときぐらいまで落ち込み始めた
「僕…もう帰る…」
「え?」
取り残された虎杖と伏黒はもう五条悟の誘いは断ろうと心の中で決めていた
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作者名:黒猫 | 作成日時:2020年10月29日 17時