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5話 ページ6

『おはよー』


「やっと来たー予鈴ギリギリって珍しい」


『ちょっと昨日眠れなくて…』


昨日の夜はずっと考え込んでしまい眠れなく、やっと眠れたのは朝方だった


「A平気?昨日のこと」


『あー大丈夫だよ』


「ほんとかな?なにかあったら言ってね」


『うん、ありがとう』


私が来た時間は予鈴ギリギリだったので結衣とのお喋りもそこそこにして自分の席に座る


1時間目2時間目とどんどん進んでいくが数学の公式、化学の反応式は頭に入ってこない。私は全く集中出来てなかった





「Aそろそろ帰ろう?」


結衣の声が聞こえたので突っ伏していた顔をあげる
空は昨日よりも赤く染まっている、ずっと寝ていたのであろうか
黒板の上にかけてある時計を見ると、部活動もとっくに終わっている時間だった


『私は…もしかして寝てた?』


「おん。お昼までずっと心ここに有らずって感じでそれからはずっと寝てたで、先生は心配してそっとしておいてくれたよ」


『そっか…ありがとう、結衣』


早く帰らないとお母さんと姉さんが心配する…


『帰ろうか…結衣はどうしてこの時間までいるの?』


「どうしてって…声かけても反応してくれへんから心配で待っとったねん」


『それは、ごめん』


「ほな帰ろう」


『そうだね…________あ』


立ち上がり帰ろうと教室のドアに向かうと
私は言葉を失った

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作者名:黒猫 | 作成日時:2020年4月16日 21時

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