お友達 1 ページ3
沖田くんは学年でも有名なイケメンらしい
ファンの女の子も沢山いるとか。
「話しかけれるわけないよ、、、」
ボソッ呟いた。
只でさえ仲が良かった友達とクラス離れちゃったのに、そんな人気者とまで恋仲になれるわけないよ‥。
賑わう教室の中、一人で席から窓の外を見ていた。
桜の花が私たちの進級を祝うかのように
青い空に舞っていた。
一人でいると周りの音がいつもより大きく聞こえる気がする。
それが、さらに一人の私をさびしくさせていった。
トイレにでも行こうそう考えたとき、
「おい、お前」
丸めがねの女の子…神楽ちゃんに話しかけられた。
横にはお妙ちゃんもいる。
二人とも変わり者で有名である。
「な、なんでしょうか、」
ビックリしてつい、敬語になってしまった。
「お前ウインナー持ってるアルか?それもタコ様ウインナーアル」
.
.
.
「え?」
「とぼけても無駄アル!!!私の鼻はごまかせないヨ!!!」
「えっ?えっ?タコさんウインナーなら朝食べましたけど…」
「タコさんじゃないアル!!!タコ様ネ!!」
私が突然のウインナー攻撃に驚いているとお妙ちゃんが
「ごめんなさいね、Aちゃん、この子ウインナーが大好きなの。」
「そ、、、そーなんだ」
そうは言われても匂いで分かるものなのか…
神楽ちゃんの人間離れした嗅覚に、正直苦笑いが精一杯だった。
「困らせてごめんなさいね、お詫びにこれ…」
そう言ってお妙ちゃんは鞄からタッパーを取り出した。そしてタッパーから出てきたものは…
暗黒物質(ダークマター)だった。
「ひ、ひぃ!!!」
ただならぬダークマターのオーラに腰が抜ける。
「卵焼きなの、よかったら食べて?」
にっこりと笑うお妙ちゃん。
可愛いけど…怖い!!!怖すぎる!!!
これを食べたらどうなるからくらい私にもすぐ
わかった。
でも食べなくてもどうなるかもわかった。
究極の選択に悩んでいると
どこからかやって来た近藤くんが
「あっ、うまそー!お妙さんの手作りですか?俺ももらっていーですか?」
と言って、ひと口ひょいとつまむと
数秒後、元気な近藤くんはいなくなっていた。
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めいこ(プロフ) - 黒猫さん» わっ!嬉しいです!!ありがとうございますっ!!私も黒猫さんの作品大好きなんです!(*´ω`*)私も応援してます!! (2018年4月1日 20時) (レス) id: c56081f290 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 応援してます!頑張ってください! (2018年4月1日 14時) (レス) id: eff21a910d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めいこ | 作成日時:2018年3月14日 14時