【銀魂】MY HERO【3Z】

皮肉なもんでィ ページ18

沖田side

Aに殴られたあと少し考えた。
Aはやっぱり怒っているのだろう。


泣いたAの顔を思い出し、改めて自分のやったことの重さに気付く。

Aは明日俺と話してくれるだろうか。
泣かせた俺がはなしかけていいのか。
彼女を傷つけてしまわないだろうか。

こんな彼女を思う気持ちはちゃんとあるけど

沢山話したい、彼女の特別な存在になりたい。

‥なんて、どうしようもないくらい自分勝手な気持ちが出てきてしまう。
こんな気持ちの行き先なんてどこにもなくてモヤモヤとした虚しい感情は溜まっていくばかりで、はぁ‥‥と深いため息をついた。
「皮肉なもんでィ」
自分が好きになった瞬間に嫌われる‥‥
自分のしてしまったことだから仕方ないけど‥

オレみたいにこんな馬鹿なことする人がいるだろうか‥‥。
自分の周りの人の顔を思い浮かべる。
‥土方‥、‥チャイナ‥、‥山崎‥、‥近藤さん‥‥‥ん？近藤さん‥‥？

近藤さんのお妙さんに対する数々の求愛行動(ストーカー行為)を思い出す。

嫌がる相手に何度も近づき、その度に殴られる‥たまに殺されかける‥‥
それでも彼は毎日図太く求愛行動(ストーカー行為)をしている。

「なんでィ、オレなんてどうってことねぇじゃねぇか。」

なんだかホッとしてへへっと笑みが溢れる。

そうとなれば自分も近藤さんを見習って明日さっそくAに話しかけようと思った。

から回ってばかりだ。→←ニヤリと笑っていた。

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