初陣�� ページ16
「現在明らかになっている巨人の生態などは調査兵団の最新の報告書によるものである。
巨人には人間のような知性は確認できず、よって、我々との意志の疎通は現在まで例がない。
巨人の体の構造は他の生物と基本的に異なる・・・生殖器は存在せず繁殖方法などは不明。
殆どが男性のような体つきである。
では、ここからリオナ訓練兵、読み上げなさい。」
リ「は〜〜い。
その体は極端に高温で、難解な事に人間以外の生物には一切の関心を示さない。
巨人の唯一の行動原理が人間を食らう事だが、そもそも巨人が人間のいない環境下で１００年以上存在していることを考えると、食事を採る事自体必要無いものであると推測できる。
つまり、目的は補食ではなく、殺戮にあるのではないかとされている。」
「では次、トキヤ訓練兵、続きを」
ト「はい。
ここまで人類が追いつめられた最大の原因は巨人の驚異的な生命力にある。
昔から人類は巨人の頭を吹き飛ばす程度の力は持っていた。
しかしそれだけでは対抗できなかった。個体差はあるが、なくなった頭部は１〜２分ほどで元通りになってしまう。」
「トキヤ訓練兵、もういいでしょう。」
ユ「げぇ・・・キショ」
「教官！それでは・・・巨人は不死身ですか！？」
と手を挙げながら質問を問うのはマルコ・ボット
「不死身ではない、巨人を倒す方法は一つ、ここを狙う！
後頭部より下、うなじにかけてのこの部分。巨人はここを大きく破損すると再生することなく絶命する。
そのためにはまず諸君らはこの立体機動装置を使いこなさなければならない。
現在最も有効な撃退手段は機動力をいかした格闘術だ。
では、セイジュウロウ訓練兵、立体機動装置について説明しなさい。」
ユ「あ、教官説明するの疲れたwwww」
リ「あれだけ喋ってればね。w」
赤「この装置は両手の柄で捜査する。腰の両側にある射出機からアンカーを発射し、筒の中から鉄線をガスの圧力により巻き取る。
この付け替え式の刃が武器で、硬い肉ぼ塊を切る為に、刃はあえてしなるようになっている。
そして、この二本の刃を使って肉を削ぎ落とす。
この攻撃が巨人の急所を捉えれば、再生する時間を与えずに即死に至らしめる事ができる。」
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作者名：リオ＆ゆりかもめ | 作成日時：2013年8月3日 18時
