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星空で星が楽しそうに瞬くように。優しい夜風が疲れた人間を労って去るように。ゆっくりと、でも確実に時間は進む。
ぷよ○よトーナメントの続きはグルッペンの圧勝やった。みんなお腹の苦しさで集中出来んかったのがあかんかったな、あんまり食べへんかったグルッペンが賢いわ。エミ先生がシャワーを貸してくれて、みんなが浴び終わる頃には日付も変わり、楽しかったねなんて笑い合う。正直遊び足りない気もするが、Aの頭が眠気でがくんがくん揺れている。これはあかん。
「そろそろ寝よか、エミ先生寝室はAに貸したってな」
「勿論です、ゆっくり休んでくださいね」
『……ありがとう、ありがとうございます』
先生が寝室のドアを開けて誘導する。そこに入ろうとして、立ち止まるA。みんなが注目する背中がくるりと反転して、こちらに頭が下げられた。
『……こんな楽しい夜、久しぶりや。みんなありがとう、ほんま、ありがとう』
「ええよ、楽しかったのは俺らもやし」
「トントンの言う通りや、今日は来てくれてありがとな」
「ゾムさんの家ではないですけどね。でも楽しんでくださったみたいでこちらも嬉しいですよ」
潤む瞳にみんな釘付けになる。
『私、警察に行っても、どうなっても、みんなの事忘れへんよ。絶対またみんなでピザ食べるんや』
「そうっすよ、約束ですからね先輩」
「ピザぐらいいつでも食べれるやん、そんな、すぐよすぐ」
「そうだな、食べたくなったらエミ先生の家に来るといい。学校からダッシュで十分だ」
『ふふ、みんな優しいわ。ありがとう』
おやすみ、と手を振って部屋に入るAにみんなで手を振り返して見送った……はぁ、楽しかった。オレらも楽しかったし、Aに気持ちがちゃんと届いていて嬉しい。頑張ってよかった、途中で諦めなくてよかった。
急に瞼が重くなる、安心感からか、疲労感からか。そういえば今日を繰り返すようになってからまともに寝てへんやん、そら眠いわぁ。
*
急に強烈な尿意で目が覚める。あかん、漏れる、あかんあかんあかん。みんなを起こさないようにトイレへダッシュして、ギリギリ間に合ったことに安堵する。よかった、漏らしたら先生に着替え貸してもらわなあかんかった。ふぅ、さてもう一回寝よか、なんて思ってベランダを見ると。
「……わ、綺麗やん」
。
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人妻すここ(プロフ) - 魔王さん» コメントありがとうございます、最高という言葉をいただけてとても嬉しいです、こちらこそ最後まで読んでくださってありがとうございました！ (2021年3月26日 5時) (
レス) id: 89365ba13c (このIDを非表示/違反報告)
魔王(プロフ) - 一気に読んでしまいました！！正直最高過ぎて最後泣いてしまいました！！素敵な作品をありがとうございます！！ (2021年2月20日 22時) (レス) id: 647071a1ea (このIDを非表示/違反報告)
人妻すここ(プロフ) - 都築さん» ありがとうございます、その言葉がとても嬉しいです。ゾンビももう少しで二章が始まるので少々お待ちください…！コメントありがとうございました。 (2020年7月29日 6時) (レス) id: 89365ba13c (このIDを非表示/違反報告)
人妻すここ(プロフ) - 猫目さん» 一気読みしていただいてありがとうございます。結構重苦しくて万人受けしないので大好きと言っていただけて安心しました。コメントありがとうございます。 (2020年7月29日 6時) (レス) id: 89365ba13c (このIDを非表示/違反報告)
人妻すここ(プロフ) - 矩華さん» 一気読みありがとうございます。番外編は考えていなかったんですが、コメントいただいて面白そうだと思ったのでいつか書きます！その時はまた読んでいただけると嬉しいです。コメントありがとうございました。 (2020年7月29日 6時) (レス) id: 89365ba13c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すこ | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/home
作成日時：2020年4月1日 15時
