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秘密の部屋での密談から数日
Aは再び禁じられた森を訪れていた
以前ケンタウルスのフェリックスのおかげで見つけられた部屋のお礼を言おうという名目ではあったが、半分は四六時中擦り寄ってくる連中をやり過ごしたいというのが本音ではあった
リドルが言った通り、以前Aの友人と称して彼女の威光を借りていた少女たちの代わりの座を得ようとして群がる者が増えたのだ
Aにとってそれは慣れた光景ではあったが流石にうんざりしたようで、今回フェリックスと約束を取りつけたのだった
以前森へ入る時は必ず自分に言うようにとリドルから言われていたAだが、何となく彼にフェリックスの存在を伝えることはせずに今日も1人で森へ足を踏み入れた
「やあ、久しぶりだね。元気そうで何より。」
「あなたもね、フェリックス。」
待ち合わせの場所で待っていたフェリックスはAを笑顔で迎えいれた
「あれから何か変わったことは？今日は怪我はしてなさそうね。」
「そうだね、最近じゃ群れとは離れて暮らしてるよ。向こうも私を避けてるしね。」
どこか寂しそうに言うフェリックスにAは気の毒そうな顔を向ける
「孤独ね。」
「君もだろう？」
「私にはリドルがいるもの…ああ、付き合ってる彼のことなのだけれど。」
Aがそう言うと少し苦笑いをこぼしたフェリックスは柔らかい土の上に座り、Aには傍にあった木の幹に座るよう促した
「私には君が孤独に見えるけどね。…彼を愛しているのかい？」
Aが『愛』という言葉に嫌悪するかのように顔を歪める
「あなたが他の人間に関わるとは思えないから言うけど、私は愛なんてくだらない物に縋るほど愚かじゃないわ。彼は唯一の理解者よ、ただそれだけ。」
「君にとって愛はくだらない物？」
「ええ、そうよ。」
フェリックスはAの言葉を否定することはせず、ただ優しい笑みを浮かべただけだった
「そういえば探し物は見つかった？」
「ああ、そのことでお礼を言おうと思って来たの。あなたのおかげで見つかったわ。ありがとう。」
「いいさ、遅かれ早かれ見つかるものだった。」
「…そう。」
ケンタウルスは人に予見を話さない
その中でも突出した能力を持つフェリックスがなぜ自分に予見を話したのかAには分からなかったがどうせ聞いても詳しいことは話さないだろうと結局聞かなかった
学校生活や、今の魔法界情勢…他愛ないことを話しているうちに日は傾いていった
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そると(プロフ) - こんにちは！抜けている話があります！改善お願いします！ (2023年2月24日 22時) (
レス) @page1 id: 38488dc39d (このIDを非表示/違反報告)
めぐる(プロフ) - さくりすさん» さくりすさん、コメントありがとうございます！返信遅くなり申し訳ないです...1日１回も読んでくださってるなんて本当に嬉しくて感激してます(泣)遅い更新ですが、これからも楽しんで頂けるようがんばりますね！ (2019年6月12日 8時) (レス) id: 0e6da7c88a (このIDを非表示/違反報告)
さくりす(プロフ) - とても面白くて、１日に一回最初から読んでいます笑更新頑張ってくださいね！続編待ってます！！ (2019年2月7日 16時) (レス) id: f50c020109 (このIDを非表示/違反報告)
めぐる(プロフ) - ゆかりなさん» ゆかりなさん、コメントありがとうございます！一気に読んでくださったと知りすごくモチベーションが上がりました...！なかなか遅い更新ですが頑張りますので楽しんで読んで頂けると嬉しいです！ (2019年1月21日 6時) (レス) id: 0e6da7c88a (このIDを非表示/違反報告)
ゆかりな - とても面白くて一気に読んでしまいました！無理せず更新頑張ってください！ (2019年1月2日 6時) (レス) id: 1df12e5f71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めぐる | 作成日時：2018年9月4日 12時
